あなたの影がゆれる

もう少し傍にいて

部屋の中のうつせみに願う

 

モカのこの香りが何かを私に教えるの

この空気に口づけするように

虚しさのようなやるせなさに満たされるの

 

窓打つ風に共鳴するように

闇が私を支配する

いずれ季節は移ろうでしょう

 

あなたに帰りたい

声を聞かせてほしい

束の間の静けさが欲しいの

 

止まっていた時計が今動き出すみたいに

あなたのこと

分かりかけているの

 

安らぎは気づかないものなのね

溜め息で気づく呼吸のように

 

ああ追憶の時間のなか目覚めよ

孤独に眠る時を忘れた愛よ

私はもう振り返りはしない

 

 

 

 

 

246:11PM

 

僕はいびつな心を癒しにバーガーショップに入った

店員の笑顔がいつかの君の微笑みに被った

 

時は残酷なほどに夢を削り

雑多な日常の重荷をむせ返す

弱気な僕は不条理な都会というカゴに手なづいている

 

あなたのメロディーがサイコなほどに僕を物語る

ひとは皆闇のなか生きているのだろう

道徳という大義に僕は果たして守られているだろうか

 

あの席に君の残像が決意をせよと僕を急かすよう

もう若くはない

経験は若さを侵食し蒼い輝きは凡庸な白のなか埋もれる

 

時を巻き戻して

君をまた抱きしめたい

頬杖着く君の腕をさらい蒼い五月雨のなかを駆け抜けたい

ああ愚かを笑えよ

 

MY  LOVE  IS  GONE....

 

振り返る愚かさを明日に向かう勇気に変えたい

あの席でいま君がほほ笑んだようだ

もういいだろう

絶望は逃げ水で何食わぬ顔で僕は明日を歩いていくのだろう

 

 

 

 

時の翼

もしも時を巻き戻せるなら

迷わず君と出逢ったあの空を願うだろう

 

君は空を覚えた翼

僕は何故君を助ける風になれなかったのだろう

 

罪なほどに愛を求め

あきれるほどに己の愚かしさを知る

ならば何を拠り所にすれば良い

 

あこがれと裏切り

表裏だと分かった時

ひとは信じることを知るのだろう

 

ウィング、スカイブルー

女は最初空を欲しがり

彷徨い最後翼を欲しがる

 

女は空に自由を求めた時

愛縛はもう遠く消えたまぼろしの如く

逃げ水を越えた旅人になる

 

女が空を飛ぶあこがれを想う時

男は忘れ去られた過去を振り返るのだろう

 

嗚呼箱の中の捕われ人よ

大声で鳴けよ

いずれ風は吹き

君は青空に羽ばたけるだろう