あなたの影がゆれる

もう少し傍にいて

部屋の中のうつせみに願う

 

モカのこの香りが何かを私に教えるの

この空気に口づけするように

虚しさのようなやるせなさに満たされるの

 

窓打つ風に共鳴するように

闇が私を支配する

いずれ季節は移ろうでしょう

 

あなたに帰りたい

声を聞かせてほしい

束の間の静けさが欲しいの

 

止まっていた時計が今動き出すみたいに

あなたのこと

分かりかけているの

 

安らぎは気づかないものなのね

溜め息で気づく呼吸のように

 

ああ追憶の時間のなか目覚めよ

孤独に眠る時を忘れた愛よ

私はもう振り返りはしない