「古代の秘儀」 ~ 『トランス・ヒマラヤ密教入門』より | 神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

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今日は、「古代の秘儀」(The Ancient Mysteries)に関する、テキストからの文章です。
2日間の予備知識の勉強を経て、以下の文章も、かなり読みやすくなったのではないか、と思います。

秘儀に近い言葉で秘教でよく出てくるものに、「イニシエーション」があります。
現在、イニシエーションは、内界(見えないところ)で魂が受けるとされていますが、やがて古代の秘儀が正しい形で復興され、イニシエーションの儀式が公の場で受けられるようになる、とも語られています。

真の神秘の開示は、目前まで迫っています。
それまではむしろ、地に足をつけて、科学的論理に基づくしっかりと基礎を築いて、神秘へと進める準備を整えていきましょう。


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 これらの古代の秘儀は元来、ハイラーキーによって人類に与えられたが、ハイラーキーは――その前に――シリウスのグレート・ホワイト・ブラザーフッドから受け取ったものである。
 それは数字と言葉に隠された、進化過程に関する糸口を含んでいる。

 それらは、人間の起源と宿命についての秘密を秘めており、人間が辿らなければならない長い長い道程を儀式と式典によって描写している。
 それらはまた、適切に解釈され正確に提示されるならば、闇から光へと、非リアリティーからリアリティーへと、死から不死へと進歩するために人類が必要とする教えを提供する。

 秘儀は別の方法でもまた復興されるであろう。
 なぜなら、それらは、メイソンの儀式が明らかにできるもの、もしくは宗教的な儀式や式典が表わされるもの以外にも、多くのものを含んでおり、それらはその教えと形式のうちに電気の神秘の錠を外すことになる科学の鍵を含んでいるからである。

 ・・・・・・多くの進歩がすでにこの線に沿った科学によって遂げられてきたが、それはまだ未成熟なものでしかない。
 ハイラーキーが地上で見ることのできる存在になり、大師方がその管理者である秘儀が人間に与えられるようになったときにだけ、電気現象の真の秘密と性質が明らかになるであろう。

 秘儀は実際、啓示の真の源である。
 マインドと善をなさんという意志が密接に融合し、それらが人間の努力を条件付けるようになったとき初めて、来たるべき啓示の大きさは把握されるであろう。

 なぜなら、そのとき初めて、人類にこれらの秘儀を託すことができるからである。
 それらは、ハイラーキーのメンバーが惑星と太陽系のエネルギーを意識的に扱い、惑星内のフォースを統御することを可能にする能力に関係している。

 それらは(今日、愚かにも取り組んでいるものの、ほとんど理解されていない)通常のサイキック力を正しい位置に戻し、人間がそれを正しく扱えるようにするであろう。

 秘儀は色彩と音楽を本来あるべき姿で世界に復興するであろう。
 現在の創造芸術を子供が積み木で作ったものとすれば、この新しい創造芸術はダラムやミラノの壮大な大聖堂のようなものであろう。

 秘儀は、復興されたとき、宗教の性質、科学の目的、教育の目標などを――現在のあなた方には理解できないような意味で――現実のものにするであろう。
 それらは今日あなた方が考えているようなものではない。
 この偉大な復興の基礎は今日整えられつつある。
 ・・・・・・

「神秘であったものがもはや神秘ではなくなり、隠されていたものは明らかにされるであろう。引っ込められていたものが光の中に現わされ、すべての人々がそれを見て一緒に遊ぶであろう。

荒廃がその有益な役割を果たし、すべてが破壊され、苦悩を通して人間は手近にある達成しやすいものを無益に追求することで捨ててきたものに印象づけられることを求める時が訪れるであろう。

手中にしてみて、それが死の媒介であることが分かったのである――人々は死ではなく生命を求めていた」。

人類が通過しつつある現在の周期に関して、『いにしえの注釈書』にはこのように書かれている。