「心霊主義」 ~ 『トランス・ヒマラヤ密教入門』より | 神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

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心霊主義に関して、『トランス・ヒマラヤ密教入門』に載っているのは、割と長い文章が1つだけで、事前解説が必要と思い、ウィキペディアで調べてみたら、とても充実した説明が載っていたので、2日間にわたって紹介させていただきました。

数年前に見たときに比べて、内容がとても進化しており、ここでご紹介した以外にも、とても興味深い話がたくさん載っていますので、ぜひ直接覗いてみてください。

さて、では、テキスト文章です。
第七光線とは、七つある界層の一番下の第七界層である物質界層に関係していますが、正しく働くならば、霊的な要素を地上に根づかせるホワイト・マジックを達成させます。 
その光線の影響力が近年一層強くなっていることが、1848年から始まる心霊主義の復興と関係しているようです。

その運動は(第七光線とも相性の良い、科学の光線である)第五光線のヒラリオン大師のアシュラムから起こされた、と語られています。

秘教の普及はモリア大師の第一光線およびクート・フーミ大師およびジュワル・クール大師など第二光線のアシュラムが関わっており、したがって、秘教とはアプローチの仕方は少し異なりますが、ともに助け合って進むべき関係にあります。

(「心霊主義」運動に参入した一流を含めた科学者たちは、未知の幅広い現象を自然科学的に捉えようとしてきましたが、神智学~秘教の流れは、高次の霊的界層を主な対象にしているので、自然科学的手法だけでは不可能なため、モデル科学的手法が中心である点で、対照的です。)


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心霊主義は古いアトランティス時代の宗教である。・・・・・・
 死と死後の真の性質が明らかにされるのは、心理学の線に沿った心霊主義の正しい発展、および現象への強調の撤廃を通してである(現象は心霊主義の顕著な特徴であり、今日そこに強調が置かれている)。

 ・・・・・・第七光線の作用は、あなた方も知っているように、生命と形態を関係づけることであるが、形態様相が強調されるとき、
手順を誤ることになり、黒魔術師の業に陥る危険性が生じ、その目的が過度に活動へと促される。これが心霊主義運動で起こってきた。

 その研究者たちは生命の形態面に夢中になり、自分たちの情緒的欲求の満足(これもまた形態面に関係している)に固執しているため、この運動の真の重要性が見失われる危険がある。

 心霊主義は、その最低の物質的様相において、第七光線の低レベルの表現であり、それは――大衆にとって――明らかに最も抵抗の少ない線である。
 したがって、彼らの進化的発達においてさほど霊的に重要ではない。

 大衆は意識においてアトランティス人種であり、アーリア人種の観点がゆっくりと芽生え始めたばかりである。
これは変えられなければならず、マインドが急速に活動へと促されなければならない。

そうしなければ、真の心霊主義を表現することはできず、――現在の心霊主義運動を通して――最も望ましくない特性を呈するフォースと存在が世界に放たれる危険性がある。
心霊主義に関心を抱く大多数の人々の受動性と多くの霊媒の完全な受動性は非常に明確な危険への扉を開く。

このテーマは私がここで扱うにはあまりにも広大であり、いま私が説明しようとしている点以外には無理であるが、一つだけヒントを与える。心霊主義運動に関係しようとしている協会や組織、サイキック力を研究しているグループが、生まれつき敏感な人々(トランス状態の霊媒ではなく)、生まれつき肉体以外の視力や聴覚を持つ人々を探し出し、彼らの話、言葉、反応、機能を研究するならば、人間の自然で正常な能力――マインドを発達させることを目標とするこの期間においては休眠しているが、人類が二つの大きな生命グループ(ハイラーキーのメンバーと動物王国)と共有している能力――に関する多くのことを発見するであろう。

 これについて熟考しなさい。
 したがって、もしこれらの協会が知的でメンタル的な、サイキック能力のある人々に集中し、すべてのトランス状態を排除するならば、啓示がもたらされるのはそれほど先のことではないであろう。

 トランス状態は望ましくなく、霊媒を魂から分離させ、受動的で統御不可能な物質的フォースの領域へと霊媒を押しやってしまう。
しかしながら、このような排除の動きを物質性の勢力は、もし可能ならば、妨害するであろう。

なぜなら、ベールの向こう側の世界が能動的かつ知的に理解されたならば、死の恐怖がなくなり、人類に対する彼らの掌握の主要な面が失われることになるからである。


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生まれつき霊能力をもっている敏感な人々というのは、私の講座に結構来てくださっているので、この文章を読んで、その方たちと何か研究を始めようかな、と思いました。

一方で、最近、聞こえるようになりました、とか見えるようになりました、という方のほうがもっとたくさんいらっしゃいますが、その人たちと前者との違いは、前者の人たちは生まれてこの方ずっとその能力をもっているので、憧れとかがなく、むしろそれが邪魔だったり、隠そうとしている点です。

しかし、能力がある以上、それが何なのかは知りたいし、人のために役立てたいと思っていて、落ち着いた興味関心をもっている、というところでしょうか。
そういう中で、私のところに来る人たちは、やはりメンタル的アプローチに興味をもたれているので、ここに書かれている条件にピッタリ当てはまっているといえます。

後天的にそういう能力をもたれた方々を否定するつもりはありませんし、自然に芽生えた場合には受け入れるしか仕方のないものだと思いますが、秘教の立場からは無意識のトランス状態になるようなものは、避けた方がよい、ということです。

また、見えない存在からの声が聞こえてきた、という場合には、このブログで以前に書いた、
神からの「導き」の源泉の種類 ~ 『トランス・ヒマラヤ密教入門』より http://ameblo.jp/spiken777/entry-12196823049.html
をご参照の上、自分に聞こえてくる声がどのケースかを、客観的に吟味いただければ、と思います。