昨日の引用では、新しい時代の到来に起因する危機の原因について触れていました。
そのうちの2番目の要素は、
「パイシス(魚座)の時代の終結。これは単に、過去二千年間パイシスから来ていたエネルギーがいま、アクエリアス(水瓶座)からのエネルギーに急速に取って代わられつつあることを意味する。
これらが惑星ロゴスの人生に大きな変化を引き起こし、彼の三つの主要センター――シャンバラ、ハイラーキー、人類――を通して彼の顕現媒体に強力な影響を及ぼしている。」
というものでしたが、今日は、これに関連する説明です。
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今世紀の終わりに活発に思想表現するようになる世代のために、私はこれを書いている。
彼らは新時代の骨格と組織と構造を造り始めるであろう。
それはある前提のもとで始まる。それは今日ではまだ、高尚な空想家の夢でしかないが、アクエリアス時代の文明を発展させるものである。
パイシス時代がパーソナリティーの発達と強調、パーソナリティーへの集中、パーソナリティー意識の時代であったのに対して、この来るべき時代はグループ相互作用、グループ理想主義、グループ意識の時代である。
私たちがいま理解しているような利己主義は徐々に消え去るであろう。なぜなら、個人の意志は自発的にグループの意志に融合されるようになるからである。
そのため、これがさらに危険な状態を引き起こす可能性があることが分かるであろう。
なぜなら、グループとは集中したエネルギーの結合であり、もしこれらのエネルギーが(神の目的を調整し、可能にする)大計画の達成に向けられないならば、地上において悪の勢力と物質主義を徐々に強化することになってしまうからである。
私は軽い気持ちでこのようなことを言っているのではなく、霊的な傾向のある人々が地上に善意を展開させる仕事に確固とした献身を捧げることの必要性と、大衆の心に善意を育成することの絶対的な重要性を示すためにこのように述べているのである。
続けられてきた恐ろしい世界的な大掃除の後にこれが行われなければ、最後の状態は最初よりも悪くなるであろう。
グループの利己主義が個人的な利己主義に取って代わり、さらに強力に邪悪な専心と集中と結果をもたらすことになるであろう。
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秘教で使われる「グループ」意識とは、人類全体とつながった意識、ということで、基本的に「霊的」な方向に向かったものです。
しかし、もっと根本的には、「グループとは集中したエネルギーの結合であり」、同じエネルギーが、目的と方向性を間違えて使用されるならば、「地上において悪の勢力と物質主義を徐々に強化することになってしまう」のですね。
今日のグループ企業による独占形態、経済のグローバル化による格差の拡大は、この悪い方向への動きがあらわれた現象だったのですね。
それは必然的に危機を産み出し、その結果としての方向転換が怒らざるを得ないのも、必然なのでしょう。
本当に、宇宙の仕組みには、人間の頭脳をはるかに超えた叡智が組み込まれているようです。