今日から、第一巻最後の章の第四章「新しい時代」です。
秘教の根本精神は、「温故知新」。啓示の連続性に従い、伝統的な教えは大切にし、その土台の上に、新しい時代のエネルギーに適合した新しい要素を付け足していきます。
それは必然的に、古い構造に対して解体構築することを要求するため、そこに軋轢と危機が生まれます。
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つらく困難に思えるであろうが、危機から逃れてはならない。
危機とは困難なものである。
危機に立ち向かう習慣が人類の意識に長く確立されてきた習慣であることを忘れてはならない。
人間には、もしこのように呼んでもよければ、「危機の習慣」がある。危機は、魂の強さ、目的、純粋さ、動機、意図を試す試練でしかない。
危機は、克服されたとき確信を喚起し、ヴィジョンを非常に拡大させる。危機は同情心と理解を育成する。
なぜなら、危機が引き起こす苦悩と内的葛藤は決して忘れ去られることはなく、危機によってハートの源へと近づくからである。
危機は知識の領域に知恵の光を解き放ち、それにより世界は豊かになる。
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では、私たちが現在迎えている危機の性質、それが生み出された原因は、どのようなのものだったでしょうか?
それは、私たち地球全体を巻き込む問題であり、したがって、必然的に、地球外から流入する宇宙的なエネルギーの流れに関係するものです。
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(人類にとっての)創造的な危機は次の三つの大きな出来事によって可能になった。
1 小さな黄道帯と呼ばれるものを回る25,000年周期つまり運動の終結。これは私たちの惑星ロゴスの人生での主要な経験周期を意味する。
2 パイシス(魚座)の時代の終結。これは単に、過去二千年間パイシスから来ていたエネルギーがいま、アクエリアス(水瓶座)からのエネルギーに急速に取って代わられつつあることを意味する。
これらが惑星ロゴスの人生に大きな変化を引き起こし、彼の三つの主要センター――シャンバラ、ハイラーキー、人類――を通して彼の顕現媒体に強力な影響を及ぼしている。
3 秩序と儀式的魔術の第七光線――多少不適切であるが、このように呼ばれている――の活動がますます優勢になること。
この光線がいま顕現しつつあるが、それは前の二つの要素と密接に関連している。