「犯罪」 ~ 『トランス・ヒマラヤ密教入門』より | 神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

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今日の社会では、犯罪も、ある意味身近な問題になってきてしまっています。健全の感覚からすると、「なぜ、犯罪など犯す人かいるの」と感じるのだと思いますが、そう思っていた人が、いつの間にか犯罪を犯す側に回ってしまう、というケースも、よく見られます。

これには、格差の拡大からおよびそこから派生してくる社会的な不公正や圧力が影響していると、考えられるケースが多いと思います。
また、生理学的な観点から見ると、犯罪を犯す人には内分泌腺の異常がある、という話が『秘教治療』の中にありました。
病気と犯罪というのも、近い関係にあるのだと思われます。

犯罪者が生まれることを未然に防ぎ、また犯した人たちを更生させるには、どうしたらよいのか?
以下の文章は、『秘教占星学』からのものです。


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 私たちは国内の関係から力を排除しようと試みている。
 重罰を課すことが犯罪を防ぎ、乱暴な利己的行為(すべての犯罪の原因)を人々に思いとどまらせることに成功してこなかったことは今日明らかである。

 そして、(法律を犯す者の反社会的な態度との対比として)社会的な態度が望ましいものと見なされ、学校で教えられている。

 そのため、正しい関係を説き聞かせ、自己統御を普及させ、愛他心を発達させること(これらはすべての道徳の主観的なしばしば認識されていない目標である)が若い人々への取り組みに必要であることが、一般の人々の意識に目覚め始めている。


 子供たちの生活環境を改善し、幼年時代の形成期に、歯、眼、耳、正しい姿勢、適切な栄養などとともに、内分泌腺のバランスにも注意を払い、時間をもっと適切に配分するならば、そして秘教心理学と秘教占星学の知識を若者たちの教育に生かすならば、犯罪は根絶されるであろう。

 古い方法は新しい方法に道を譲らなければならない。
 保守的な態度はやめ、宗教的、サイキック的、肉体的な訓練や実験を神秘主義を動機とする科学的に応用されたものにしなければならない。

 私が「宗教的」と言うとき、教義的神学的な教えのことを言っているのではない。
 
 人間の内に真理を喚起し、内的な霊的人間を意識の前面にもたらし、内在する神の認識を生じさせる態度と状態の育成を意味しているのである。