健康回復に最優先されるべきエネルギー循環の調整 ~ 『秘教治療』から、「弟子に固有の問題」(7) | 神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

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「こうした過程すべての象徴が血流の循環である。

世界秩序を確立する鍵がこの象徴に秘められている――必要なものすべてが人類という偉大な骨組みのあらゆる部分に円滑に循環することである。


 血は命であり、円滑な交流、円滑な分かち合い、正しい人間生活に必要なすべてのものの円滑な循環が、あるべき世界の特徴になるであろう。


 今日はこのような状態にはなく、人類の肉体は病んでおり、その内的な生命は分裂している。

 生命様相のあらゆる部分の間で円滑な循環が存在しておらず、分離、経路の閉塞、充血、停滞が見られる。

 

その病んだ状態、非常に重大であることが今では知られている悪の広がり、非常に深刻な(象徴的な意味での)『人類の血液』の病気に人類を目覚めさせるには、凄まじい危機が必要であった。

 この病気は、極めて激烈な処置――苦痛、苦悩、絶望、恐怖――によってしか癒すことができないほど深刻なものである。」


 

昨日、最後に論じたことの続きですね。最後の文章、これは、この原稿が伝えられた1940年代、第二次世界大戦中と同時に、(その残り火が再燃している)現在にもそのまま当てはまるものと言えます。


「血液」は「生命を運ぶもの」である、という話は、『秘教治療』に再三、登場しています。

個人の血液に当たるものが、人類においては経済循環、現在主流の貨幣経済においては、お金の循環ということになります。

「血液循環説と経済学史 ハーベーとケネー」をご参照ください。

http://matome.naver.jp/odai/2144264867540439701


今日、お金がバランスよく円滑に流れないことが、極度の経済貧困、格差からのテロや戦争を生み出しています。

「血は命であり、円滑な交流、円滑な分かち合い、正しい人間生活に必要なすべてのものの円滑な循環が、あるべき世界の特徴になる」日が訪れない限りは、地球・人類の健康は回復されない・・・


これは、エネルギー科学的に見た、必然的帰結であり、今日の人類において何よりも優先されなければならない、最重要事項です。

大宇宙の健康状態は小宇宙の健康にも、必然的に影響を与えます。

その結果として生み出されるものが、個人の不健康~病気であり、その結果として、さらなる小宇宙に生み出されるものが、癌細胞であったりするわけです。


とすれば、医療関係、ヒーリングやセラピーに関わっている人たちも、目の前に存在するクライアントの健康の真の回復を願うのであれば、それを生み出している根本原因の一つとして、地球人類における血液循環、すわなち、経済やそれを支える政治~社会システムにも興味関心を抱かなければならなくなります。


そして、よくよく観察してみれば、健康で何も問題ないと思える自分自身の中にも、その血液は流れていることが分かり、それと無関係ではない、自分がうまくいっているからといって、無視し、無関心でいてはならない、ということに一層気づくことになります。


それさえ無視する人は、非常に口汚い表現ではありますが、社会の寄生虫と言えるかもしれません。しかし、宿主の不健康が増大して、病から死に至ることがあるとすれば、寄生虫自身の生存も不可能であることを忘れてはなりません。




「治療家はこのことを覚えておき、弟子たち、すべての善良な人々、熱誠家たちが、心理的もしくは肉体的に、あるいはその両方で大被害をもたらす人類のこの普遍的な病気を分かち合っていると考えるとよいであろう。


 この病苦は起源が古く、長く確立されてきた習慣であり、必然的に魂の肉体的な媒体に影響を与える。人類の病気に影響されないことは、霊的に優れていることを示すものではない。

 それは単に、大師の一人が『霊的な利己性と自己満足の深い淵』と呼んだものであることを示しているだけである。


 第三段階のイニシエートはこの病気にかからないようにできるが、これは、彼がグラマーから完全に自由であり、パーソナリティー生命のどの様相も彼に対してもはや力を揮わないためでしかない。」



ですから、この時期、人類の苦しみをともに分かち合い、その負担の一部を受け持って、それを自らの場において解決して、その場内における血液循環を調整・整備していくことは、この時期に地上に存在しているすべての人たちが分担すべき仕事と言えます。

そこから逃れ、独り超然としていることは、経済的にであれ、心理的にであれ、望ましいことではないのです。


第三段階のイニシエートの段階に達した人は、魂とパーソナリティーが完全に融合しているため、混乱した中にあってもがき苦しんでいる他の人たちとともに働いていても、心理的にそれに巻き込まれることはなく、他の人たちを勇気づけ励まし合うエネルギー・センターとして働くことができます。


しかし現実には、そのような段階に達している人は、日本には皆無と言えます。

なので、不完全な者同士が、協力して励まし合うことしかできませんし、今の状況ではそうすべきなのです。


そうやって苦しみを分かち合いながらともに協力して働き、素晴らしい新時代の到来が可能になったあかつきには、戦友としてお互いに抱きあい、讃え合うことができる日がくることでしょう。