(昨日の最後の部分から、再掲します)
「彼は、場違いな熱狂、歪められた熱誠、グラマーの圧倒する影響、心理的肉体的に混乱した多くの状態に対する代償を何度も何度も支払う。
裂け目が癒され、正しい同一化を達成し、正しい方向性を確立するまでは、このような混乱した状態が起こるのはやむを得ないことである。
この避けられない基本的かつ必然的な過程が起こっている間に、明確な作用がエーテル体で進行している。」
さて宿題、どのような変化がエーテル体に起きるでしょうか?
「弟子は、低位センターから集められたエネルギーを太陽叢に引き上げ、そのセンターからハート・センターへと引き上げる。
このようにして、横隔膜よりも下に強調を置くのではなく、横隔膜よりも上にエネルギーを再集中させることになる。
これは深刻な混乱につながることが多い。
というのは、――パーソナリティーの観点から見て――太陽叢は最も強力であり、パーソナリティーのフォースの交換所だからである。
弟子が経験する主要な苦難を生み出すのは、集中を解除するその過程と低位意識の高位への『上昇』である。」
仙骨センターから湧き上がる、動物的ともいえる低位の欲求をまずは太陽叢に引き上げて統合させ、情緒的な愛から、普遍的で無執着の愛に変性させていく・・・当然、その過程で、多くの執着を手放して行かなければなりません。
そのためには、今まで存在・機能していなかった新たなナディーを通して流入してくる魂~ハートからの精妙なエネルギーに敏感になり、強力な太陽叢のエネルギーから意識の焦点を変えて、そちらの方にシフトしていくことが必要です。
それは、本人や周囲に、この数日間書いてきた厳しい試練を課すとともに、本人や周囲のエネルギー・システムにも大きな変化を引き起こします。
その結果、行動・活動も変容し、社会全体もそのような変容の集積として、大きく変化していきます。
「この過程は今日世界全体でも進行しており、人間に関する諸事、文化、文明の凄まじい崩壊を引き起こしている。
人類の意識の焦点全体が変えられつつある。
利己的な生活(欲求に、したがって太陽叢に集中している人間の特性)は、(真我つまり魂に集中した)非利己的で、部分ではなく全体との自らの関係とそれに対する責任を認識している人間の集中解除した生活に席を譲りつつある。
低位生命の高位生命への昇華は、個人や人類にとって最も深く重大なものである。
ひとたび、個人の弟子が、世界という弟子を象徴する人類も同様であるが、この点に関して転移の過程を修得したならば、個人の奉仕と世界の奉仕の新たな秩序が確立され、したがって、待望されてきた新秩序が到来するであろう。」
「低位生命の高位生命への昇華」とは、具体的には何でしょうか?
「小宇宙的意識の大宇宙的意識への昇華」、と言いかえても良いかと思います。
小さな「私」に縛られていた意識が、人類全体と一体になった意識~グループ意識へと拡大されること・・・
それに並行する現象が私たちの肉体にも起きるとすると、
一つ一つの細胞生命が、小さな細胞的意識から、大きな全体である「私」と一体になった意識へと拡大されること、
そうなると、当然、癌細胞的な意識は消えるわけで、
病気から解放されることになります。
それと同じように、それが全世界に起これば、今日支配している利己主義とそれに基づく極度の格差は消え去り、分かち合いに基づいた新しい秩序が生まれ、
その結果として人類の平和と地球環境~健康が回復し、素晴らしい時代がスタートできることと、期待されます。