今日は、昨近の日本および世界情勢を、アーヴィン・ラズロの作品内容と照らし合わせて感じたことを、ちょっとお伝えしたいと思い立ち、書かせていただきます。
(今年2月6日に出したものの一部に少し手を加えて、再掲します。)
ラズロの数ある著作の中で、日本ではおそらく一番有名なのが、
『カオス・ポイント』という作品です。
この“カオス・ポイント”とは、システム理論から導かれた概念で、それまでの安定した系からのゆらぎが増大して、もはや安定的な元の状態に戻ることのできない地点に到達したことを示す概念です。
これは、危機点であると同時に、最大のチャンス・ポイントにも成りうるものです。
あらゆる存在は、進化することを運命づけられている以上、
いずれかの時期において(複数の)カオス・ポイントを、
通らざるを得ません。
そのときには、必然的に大混乱が起きます。
その際の一つのパターンとして、混乱の解決に向けて、
それまでの古い価値観とそれに基づく利権を守り続けようとする勢力と、それはもはや通用しないため新しい価値観とシステムに移行しなければならないと考える勢力が大きく二つに分かれて、
両者の間で主導権争いが起きて、それが日増しに激しさを増してくる、
ということが起こります。
それまでは何とかバランスを保っていた系も、それによってもはやそれ以上バランスを保つことができなくなり、あとに残された道は、
(a)崩壊(ブレイクダウン)への道:最悪の状態へと向かう退化
(b)前進(ブレイクスルー)への道:新しい文明へと向かう進化
という、2つのいずれか? ということになります。
ラズロは、そのカオス・ポイントがマヤ文明の暦が終わるとされた2012年12月22日をターゲットにして起こると予測して、その際に何とか前進(ブレイクスルー)への道に進めるようにしよう、ということで、「ワールド・シフト」ムーヴメントへの参加を呼びかけたわけです。
2012年12月22日というのは、スピ系の人たちの間では、地球の崩壊とか消滅、次元上昇とか他の惑星への移動等の「アセンション」が起こるのでは?、と大騒ぎされた日でしたが、表面的な結果としては、何も起こらなかった(そして、その後、それに変わって平和で呑気なスピ・ブームが加速した)・・・と言えると思います。
今話題にしている占星学的には、魚座からのエネルギーと
水瓶座=アクエリアスからのエネルギーの力関係が、
その日を境に逆転した、という情報も耳に挟んだ記憶はありますが、
責任をもってお伝えできるものではありません。
しかし、いずれにしろアクエリアスのエネルギーが日増しに強まっており、それによって変化のスピードが速まっていることは、確かです。
で、私が今回のイスラム国による2人の日本人殺害の経緯から感じるに、
日本も含めた世界全体が、いよいよ最終局面であるカオス・ポイントに突入したのではないか、ということです。
この局面に入ると、ほんのちょっとのことがきっかけで、“バタフライ効果”とも呼ばれる、予期せぬ全体の大変動が起きてきます。
2010年12月、チュニジアで圧政に苦しむ中、フェイスブックによってつながった民衆によって起こされた「アラブの春」が、その例とも言えますが、それは今回の最終局面のリハーサルであったのかもしれません。
あなたの一つの発言や書き込み、行動がそういったものにつながる可能性もあります。絆、つながりこそが力です。
こういう時期こそ、勇気を持ってつながっていきましょう。