新たな理解の段階に至るための難解さをもつ星座~ 『秘教占星学』より「乙女座」に関する記述 11 | 神尾学と学ぶ!スピリチュアルの王道

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占星術にはそれが成立する論理的根拠があるのか? 検討を続けています。


「月を通して、そして木星を通しても、乙女座は水瓶座と関係づけられている。

 この場合、それは次のことを意味する。つまり、もし(聖母が育てる)キリスト生命を顕現させることに成功するならば、第七創造ハイラーキー、つまり濃密な顕現体が構築されなければならない原子質料と関係づけられるということである。


 顕現の原因は、秘教的に言えば、『死んでいる生命たち』(いわゆる無機的な質料)を活動へと、そして刺激の媒介である陽のキリスト生命に役立つものへと刺激するものである。

 そのため、月は外的な霊的衝撃に対する死んだ生命たちの反応の象徴である。


 最も小さな質料の原子にさえ、霊的なエネルギーに反応できる胚種があるというオカルティズムの中心的な概念は、キリストの霊の第二光線の媒介である木星の影響に関する教えに込められている。」



今回の乙女座、蟹座と並んで、とても難しいですが、聖母マリアとキリストになぞらえられる話でもあり、それを取っかかりに、何とか理解にたどり着けないこともなさそうな期待感を抱かせるところもあります。


秘教を何も知らないときから比べると、かなり理解できるようになり、まったく新しい人間観、世界観、宇宙観をもつに至っていますが、こういった文章を読んでいると、その先まだ果てしなく奥深い世界が展開していく予感がします。


それを理解するには、また新たに多大な努力が必要なことは明らかですが、理解した後に新たに開けてくる広大な視野に対する期待感をエネルギー源にして、じっくりとチャレンジを続けていきたいと思います。


それには、時間はかかりますし、それをやらなければできる多くのものを犠牲にしなければなりません。ですから、選択の問題でもありますが、本質的な歩みを進めるためには、何を差し置いても捨てがたいテーマだと感じます。


乙女座から水瓶座、胎児の時期から出産に至るまで、(乙女座にとっては)秘教的な支配星である月からハイラーキー的な支配星である木星にバトンタッチしつつ、見守っている感じです。



「木星に関して、光線に関する研究から予想されるように、乙女座は射手座と魚座の両方に関係している。

 これは、顕教的な衝撃であるが、内在するキリスト生命を絶えず刺激している。


 射手座は、それ自身の質料から人間の体を構築する月の主方の活動を支配つまり条件づけている(というのは、それが射手座という言葉が意味しているものだからである)。

 したがって、人が射手座の一点集中した活動を始め、熱心な弟子になったとき、彼はパーソナリティーを支配統御できるようになり、やがてパーソナリティーが魂の媒体になることは明らかであろう。


 それはこの統御に対するパーソナリティーの反発の説明にもなる。

 このような事実により、占星学は将来の主要な科学の一つになるよう定められており、そのようになったとき、パーソナリティーの統御は科学的に進められるであろう。


 惑星の影響力と周期的に現われる宮からのエネルギーが完全に活用され、例えば、太陽が射手座にある月の間には、統御のある様相を得るための特別な努力が行われるであろう。」



「射手座の一点集中した活動」という表現は、分かりやすいですね。

この射手座のところは、イメージ的にはとても納得できます。


「このような事実により、占星学は将来の主要な科学の一つになる」・・・それは、いつのことになるのでしょうか? おそらく一世紀はかからないように思います。

次に転生してくるときには、そういう時代が来ているのでしょう。


私は、『ホリスティック・リーディング』という本を2巻組みで作っています。1巻目はまったくの読書法で、1冊の本、特に難解なものを解読するためのホリスティック・アプローチを書いたものです。

ここには秘教の話はまったく書いておらず、速読法なども紹介していますが、まったく顕教的なレベルの読書法です。


それに対して2冊目は、リーディング~読書という行為の枠組みを徐々に拡大していきます。1巻目で扱った1冊の読書から始めて、一生を通しての読書から、さらに魂の生涯を通しての読書として、

最も相応しいものは何かを論じています。


私自身、超横着者で、無駄をすることが嫌いなので、今後転生した際も含めて、魂の生涯を通して見た場合にもできるだけ無駄を省きたいと思っており、そのために役立たないものは切り捨てますし、役立つものであれば、どんなに大変でも逃げずにチャレンジしていきたいと思っています。


そして、最終的にリーディングは、(アリス・ベイリー作品の主要テーマの一つである)神の啓示を読み解くところまで行きます。

『ホリスティック・リーディング』第2巻は秘教的読書論であり、10年前に書いたものですが、あの時期によく書けたなあと自分でも感心するくらい、今でも気に入っている作品です。


講座等で紹介、販売しておりますので、ご興味お持ちいただける方は是非、その際にお手に取ってください。

と、自己宣伝になってしまいましたので、占星学に戻ります。




「乙女座と魚座(聖母と人魚姫)の関係はよく知られている。

 というのは、二つは反対極にあり、その働きは特異な形で相互に交換できるからである。


 通常の車輪の回転においては牡羊座とさそり座が始まりと終わりを印し、円熟し整ったパーソナリティーで完成する。

 二つの宮は顕教的にアルファとオメガである。


 弟子の生活においては乙女座と魚座が同じ関係にある。

 魚座は、この主要な世界周期において進められている仕事を完成する。」


ここも、顕教と秘教との関係についての、興味深い記述です。

魚座と、今日の最初に出てきた水瓶座、今の時代の対立するエネルギーではありますが、もっと大局的な見方をすると、今の時代を導き完成させるための、同種の役割を果たしているようですね。