蘭のブログ -17ページ目

イントゥー・ザ・ワイルド

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若さゆえに自分に正直で気真面目すぎたクリス。
あえて過酷なアラスカの地を目指し、大自然の中一人で立ち向かっていった青年の姿を綴った
ジョン・クラカワーの「荒野へ」を俳優ショーン・ベンが監督し映画化した作品です。


両親への不信感から物質的な幸福を拒否し、お金も物も持たずにアラスカを目指すクリス。
両親への反抗心から始めた旅だったが、生きていることを確認する為の旅でもあった。
農場の雇い主、放浪生活を送る中年夫婦、ヒッピーの集うコミューンで出会った少女。
一人暮しの革細工職人のおじいさん。彼らはみなクリスにとても優しい。
革細工の老人には「人を許すことができれば愛せるようになる」と諭されるし、同じように一人息子
の行方がわからないヒッピーの女性は親に連絡を取って欲しいと願う。
そして少女の恋心もクリスを現実社会に引き止める力を持たない。

クリスの物質的なもの以外の幸福を追い求める気持ち、わかります。ここまでストイックに自分を
追い込むことこそないものの、多くの若者が二十歳前には同じように感じていたことがあるのでは。
それを本当に実行してしまったクリスは凄いですが、もはや私も彼の両親の気持ちのほうが理解できる
ようになってしまい、ずっと辛かったです。
どちらかというと男の子のほうがロマンチストなので(女性はどうしても現実的です)息子を持つ親
としては心配なような複雑な気持ちです。

様々な人達の温かい心に触れながらも彼が頑なに信念を曲げなかったのはなぜなのか…若さゆえ、
ということなのでしょうが、哀しいです。
彼が何度も見上げる空には、いつも文明の象徴である飛行機が一機青空の中を飛んでいきます。
でも最後にバスの中から見上げた空には、飛行機は一機も入飛ばずどこまでも抜けるような青空が
続いているばかりです。
クリスの求めた大自然は人がたった一人で生きていくにはあまりにも過酷な環境でした。

唯一の救いは、彼が一人ぼっちで死んでいくときに想像した光景が家族のもとへ帰る場面であった
こと、そして「幸福が現実になるのはそれを分かち合える時だ。」と気付いたことです。
もう遅いのですが…。
是非原作を読んでみようと思いました。




4ヶ月、3週と2日

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映画館で見たかったのですが見られず、ようやくDVDで見ました。が…。


1987年まだチャウシェスク政権時代のルーマニアが背景です。

中絶が禁止されていた時代、妊娠してしまったルームメイトの堕胎に奔走する女子大生のお話です。
ストーリーとしてはそれだけですが、私には奔走する女子大生オティリアの骨折り損のくたびれ儲け
映画にしか見えませんでした…。
当時のルーマニアの薄暗く物がなく鬱々とした感じが画面からしっかり伝わってきます。
そういえば、この映画では最初から最後までほとんど楽しそうに笑う場面がなかったような。
主人公はもちろんにこりともしないし。
オティリアにも感情移入できないし、なんともしっくりこなくてどうしようと思ってしまいました。

オティリアが話している相手をずっと映さなかったり、視線の先を長い間じらすように映さなかったり
と、手法なのでしょうが見ていてかなりイライラします。

堕胎するベベが費用が足りないと怒って帰ろうとする場面で、残りの費用をオティリアが体で返す
のですが、それっていつの間にそういうことになったのやら。いきなりで驚きましたが、当時の
ルーマニアではそういうやり方だったのでしょうか…。よくわかりません。

それにしてもルームメイトのガビツァの身勝手さには、見ていてオティリアになり変って腹が立ち
ました。
自分の不始末でオティリアが振り回されているのに、全く感謝しているように見えないのです。
ラストで部屋を勝手に抜け出しレストランで食事をしているガビツァをみつめるオティリアの
虚無感漂う表情が印象的でした。




トロピック・サンダー/史上最低の作戦

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「ナイトミュージアム」のベン・スティラーが監督・主演です。

アクション・コメディーですが、ハリウッドの舞台裏に通じていないためか
思っていたよりは笑えませんでしたが…。
(もっとも上質の笑いではなくかなり品のない笑いです…)

他の映画予告から引きいてこれも予告かCMか、と思っているうちに映画が始まっていました。
そうそう、こんなところにトビー・マグワイアが…と一瞬の出演にびっくり。


ストーリーは…
ベトナム戦争から英雄的に帰還したアメリカ兵テイバックの回顧録「トロピック・サンダー」
が映画化されることになる。ひと癖ある俳優たちの我が儘から5日間で予算がオーバーしてしまい
困った監督がテイバックの助言により、本気で演技をさせるため東南アジアのジャングルで撮影
を再開する。
何も知らされずに台本通りジャングルで演技をする俳優たち。そこには本物の麻薬密造組織が
あり、俳優たちは気がつかないうちに本当の戦いに巻き込まれていく。


役名からしてパロティーですが、冒頭から最近見たことのあるいくつもの映画のパロティーが出て
きて結構可笑しいです。
主人公ダグ・スピードマンの格好はランボーもどきなのだと思いますが、あの上腕二頭筋は本物かしら。
すごくたくましい二の腕です。
このダグ(ベン・スティラー)とジェフ(ジャック・ブラック)とラザラス(ロバート・ダウニー・Jr)の三人が友情のような(?)ドタバタを繰り広げていきます。
中でもジャック・ブラックは崩れすぎの役ですが後大丈夫なんでしょうか。

で、トム・クルーズが出ているのですが、私は予備知識を全く持たずに見たので
最後にテロップが出るまで、あれがトム・クルーズだと全く気がつきませんでした(^^ゞ
ラスト延々と変なダンスを見せてくれます…。

やっぱりこの手の映画はどちらかというと男性向き…なのかな。