あなたは幸せですか?と聞かれて皆さんはどうこたえるでしょうか。
まあ、改めて考えると、取り敢えず何とかなってるから幸せかな、っていう人が多いかもしれません。
これは足るを知るっていう文化、鴨長明ではありませんが、清貧の思想が何となく日本社会に通底しているからなのかも知れません。
しかし、社会に出ると色々な苦労があります。
同じような仕事をしていても、あの人は上司にゴマをすって寵愛をうけている、
見た目で得をしてるんじゃないの?、
実力も無いくせに世渡り上手だよね、
アピールが上手い、
なぜあの人があんなにたくさん給料をもらっているんだ、等々、
不満は尽きないかもしれません。
生きていく中では、「あなたは幸せですか」と落ち着いて聞かれた時とは違う、様々な、そして、刹那的でちょっとひと様には言いたくない感情が去来するのが世の常なのかも知れません(笑)
ほんの100年、200年前までは生まれた子供達の半分は成人を待たずに夭折していました。江戸時代や明治時代には来日した外国人が日本の盲目人口の多さに驚いたという記録もあるようです。近代は劇的に僕たちの健康を改善し寿命をのばしたのです。
食べ物の栄養バランスも劇的に向上し、夏の猛暑や冬の極寒下でも家の中でストーブやエアコンで昔よりも遥かに快適に生活ができるようになりました。今は日本の最北端の真冬も家の中は快適でしょう。現在の病気の原因は昔の人が驚くような内容だと思います。肥満や過度なダイエットによる栄養失調など・・・。女性の労働も釜での飯炊きや冷たい水と洗濯板から解放され、サラリーマンたちは土日の就業からも解放されました。今はパワハラ、セクハラ、モラハラにも監視の目が光っています。
僕たちの生活は確実に快適な方向に向かってはいるのです。
しかし、幸福度調査の結果などを見ても、幸福度について世界中の先進国でそのような実感はあまりありません。バークシャーで98歳でも現役のチャーリー・マンガー氏は言います。「現代人は悲しいかな自分の欲望で生きているというよりも、他者との比較、他者への妬みで動く社会に生きている」と。他者と自分を比べる限り、自分が周囲の人のどの側面でも勝ることなど不可能ですから、絶えず妬みを抱いて生きることになってしまいます。人はないものを手に入れたい生き物なのでしょう。
株式投資をしていると、他人が稼いでいることを妬む気持ちが出ることもあるでしょう。しかし、他人の成功や失敗は、共感したり、学んだりするために有効に活用すべきで、それを妬んだり蔑んだりすることは自分を意識下でも無意識下でも卑屈にするということを肝に銘じるべきかな、と思います。
僕が見る限り、長いスパンで幸せを享受している人に、他人を妬む人を見た覚えがありません。他人に影響されると自分の判断はそれだけ鈍ると思います。そういう意味でも、投資を続けていくのは滝にうたれるような修行の側面もありそうですね。精神的な安定や落ち着きはとても重要だろうと思います。