僕がウォーレン・バフェットに対して持つ印象は「常識には要注意! Risk-Rewardの最適化」の中の下線部をみてください。バフェットは長期投資家として有名ですが、実は長期投資をしている銘柄は数社だけです。一般に流布されているバフェットの投資スタイルは「買った株を永久保有」というものですが、公開されている彼の保有銘柄を追っていくと、過去20年程度を見ても、購入した銘柄の半分以上を3年以内に売却しています。長期投資が最善の投資であれば、バフェットはそんな短期投資をする必要はないでしょうから、個人投資家は世間の印象をそのまま受け入れる前に用心が必要だと思います。
では、オマハの賢人と言われるバフェット氏のポートフォリオは安全でしょうか?下の円グラフは米国証券取引委員会への四半期運用銘柄情報開示に基づいています。2021年3月31日時点で分かる情報で作成し、1%未満の保有銘柄はOTHERSとしました。
コロナショックでバフェットはウェルズファーゴなどの銀行株を売却し、その後の株価高騰で大きな機会損失を出しました。しかし、その後、アップルが高騰して救われています。アップルも一部売却したりしましたが、結果的にはアップルはその後に下がりましたので、銀行の売却に比べると機会損失は小さかったように思います。
ただ、このポートフォリオの歪さを見ると、普通はアップルを売りますよね。コロナショック後に株が高騰するなかでアップルに助けられたので銀行株の機会損失は何となくOKのような雰囲気ですが、アップルが40%程度あるのであれば、リスク分散の観点では大きな問題です。
もちろんバフェットは天才投資家ですから、僕がとやかく言っても仕方がないのですが、良い子の皆さんはマネしないように、という印象です。
