投資ポートフォリオを設計するために、先ずはリスク分散の方法について書きたいと思います。投資の場合はざっくりと以下の視点が大切だと思います。
1.投資地域の分散
2.カテゴリーの分散(株、債券、キャッシュ、不動産、商品、仮想通貨など)
3.リバランス
資産配分は大枠を決めた後もメインの領域内で更に分散を続けます。勿論、投資額が少額ならあまり分散はできませんが、基本設計は最初に決めておくことがおすすめです。僕が調べた限りでは、多くの成功している投資家は記録が大好きなようです。自分で決めたことを日記にでもしておきましょう。
ところで、株と一口に言っても様々ですね。個別バリュー株、個別成長株、各種ETFなどです。商品にしても現物の金、銀、プラチナなどの貴金属から産業用途に使われるベースメタルの銅や亜鉛、そして、それらのETFや金属鉱山株などです。以前のブログで紹介したシャープ・レシオをエクセルで計算できるようにし、過去のデータを見ながら自分の資産に何を組み込み、それぞれの投資対象の比率を決めていくのが僕のやり方です。
分散については、投資本などで20銘柄とか30銘柄に分散するのがよいなどと書かれていたりします。僕は昔、そのような本のアドバイスに従って株を保有したことがありますが、結果は惨敗でした。なので途中で保有銘柄を売却して方針を変えました。数年前に、もしそれらの株を保有し続けていたらどうなったかを再計算しましたが、10年以上保有していたとしても投資額よりもマイナスのままでした。設計を間違えるとこのような結果になりかねません。
僕は昔、分散をうまく理解していませんでした。たとえば株式と債券は逆相関だ、と言われても、プラス・マイナスがゼロなら投資をする意味がないのでは?と考えていたのです。ところが、実際には何かが起きた時に、プラス・マイナスがゼロなら大変ラッキーです。プラスの部分を売却してマイナスの部分を買うことで、ショックがおさまって、売られ過ぎたもがが適正水準に向かう時に、資産を増やすことができるからです。株価でも商品でも、高くなったものを売って、安くなったものを買うというリバランスを繰り返すのです。何故リバランスというのかというと、最初に設計したカテゴリやカテゴリー内の比率になるようにバランスを取り直すからですね。分散とリバランスを個人投資家の最大のメリットである、「時間」を利用してセットで考え実行することがポイントなのでした。
さて、物事は設計の初期段階では「大きく考える」と適切な方針を決めやすいと思います。投資効果を上げるには成長する市場に参加することですね。GDPの規模やその成長予測は参考になるというのが僕の言いたいことです。
GDPの世界Top 25は以下の通りです。GDPの大きさは購買力と相関がありますので、米国、欧州、中国の力を過小評価することがないように注意しておきたいですね。
<Trading EconomicsのHPから抜粋>
最後に、IMFによる21年から25年までの予測成長率を見ると、インド(44%)、中国(34%)、インドネシア(31%)などが目立ちます。ポートフォリオの中に一定割合でこれらの国のETFなどを組み込むと長期的なパフォーマンスを上げられると思います。ちなみに日本の成長率予測は12.5%なのでスペイン(21%)、韓国(20%)、米国(17.6%)フランス(17.4%)、ドイツ(15.8%)、イタリア(14.4%)よりも低く見積もられていますね。一人でも多くの日本人が世界を見据えて、より豊かな社会を目指すことができれば結果を変えられると思います。
<IMFのWorld Economic Outlook, Oct., 2020 EditionからKnoemaが作成、同社のHPから抜粋>

