【Olla de Cobre】という蒸留器は銅製の大きな鍋の部分の上に円錐型の木製の樽型のボイラーをかぶせた形をした蒸留器です。
この蒸留器は、ミチョアカン州とゲレロ州の一部で使用されていて他の地域ではあまり使われていません。
木製であるがゆえ、圧力が高くならず蒸留にかかる時間がとても長くなるのが特徴です。
1回の蒸留におよそ24時間!丸一日かかるといわれています。
写真がないのが残念なのですが・・・前回の「Olla de Barro」とほぼ同様の仕組みです。
実物を見たことがないので申し訳ありません。
機会を作って撮影できた際には、必ずもう一度ご説明いたします。
そして、【Alambique de cobre】(アランビクエ・デ・コブレ)銅製の単式蒸留器のお話です。
直火式の単式蒸留器で、コレも薪を燃料に行われています。
スペイン人が持ち込んだ銅製の蒸留器で、冷却装置はかまどの横に設置した水槽の中にスパイラル・コンデンサが沈めてありソコを通ってきた蒸留液が冷やされて出てくるという蒸留器です。
蒸留は必ず2回以上行われ、ほとんどがポリタンクに移されてました!
この他に大規模な工業的な蒸留所ではステンレス製や銅製の連続式の蒸留器なども使われています。
この場合は【Industrial Mezcal】という商業目的の為に大量に造られているモノになります。
このブログでは「マスターメスカレロ」の手による昔ながらの製法で造られるメスカルのお話だけに致しますので大量生産されるメスカルのお話はまたいづれっ(^_-)-☆
次回は少し熟成についてのお話にしようかと考えております。