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父の葬儀に来た母の話しと
認知症について思ったことです。

母も式場に来ることが出来ました。
もしかしたら母が混乱するかもと思ったのと
スケジュールの問題もあり、
葬儀が始まる前に特養へ帰らせました。

車椅子に乗ったまま、
介護タクシーで
特養から連れて来てもらったので、
私たちは式場から動く必要がなく
とても助かりました。
めちゃくちゃ近いのに高額だったけど。

葬儀場は入口からすぐに祭壇があって
父の遺影が大きく飾られていましたが、
母が無反応なので、

「誰のお葬式か分かる?」
「あの写真、誰か分かる?」

と聞いてみましたが、
何も分からないようでした。

父の顔も、お葬式も
分からなくなったようです。




父が亡くなったことよりも、
母がこの状況を分かっていないことの方が
悲しかったですが、母にとっては
その方が良かったのかもしれません。


嘆き悲しんで
精神的に不安定にならずに済んたので。


父のお葬式だけじゃなく、
他の事でもそんな風に思うことがあります。

体が不自由になり(全介助)
特養で暮らしている母にとって、

「自分はいつからこうなったのか?
これがいつまで続くのか?」

すぐ忘れるし、日にちや時間を含め
色んなことが分からなくなっているので、
自分を悲観することが無くなったように
思います。

認知症が今より進んでいない頃は、
文句を言ったり
怒ったり泣いたりしていましたが、
今はそれが無くなりました。


父も認知症でしたが

もし認知症じゃなかったとしたら、


「俺は◯月◯日から
◯日間、ずっと食べてないぞ。」

「◯月◯日からずっと寝たきりだ。」

ってことが分かり
もっと辛かったかもしれない。


認知症で忘れたり
分からなくなったりすることは
場合によっては良い面もあるな、
と思っています。

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