問38 トラウマは、取り除かないと幸せになれないですか?  | 世界一わかりやすいスピリチュアル 100問100答

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興味を持てば持つほどにモヤモヤと立ちのぼる「?」に直面するスピ女子・まぁちゃんが、
蛇の道はヘビに聞け──スピリチュアル専門家マナブー先生と人気セラピストもっさんに、にあらゆる角度から100問100答、疑問をぶつけていきます。毎週土曜更新中。


問38 トラウマは、取り除かないと幸せになれないですか? 
答38 ライトなトラウマは誰しももっている。原因にフォーカスしすぎず、人生の「よろこび」をより感じられるようなホリスティックな心理学アプローチもあります!



本日の問答記録 (2015年 12月 ヨヨギ某所)





まぁちゃん
なにかに恐怖を感じて避けたり、怒ったり、悲しくなったり。

あるいは、自分の行動で毎回どうしても失敗してしまう状況があるのは、過去に負ったトラウマのせい、、、、って最近よく言われていますよね。

トラウマってとりのぞかないと、日々、人生がうまくいかなくなるってほんとうですか?


マナブー先生
あるひとつの悩みを1週間以上考え続ける脳に痕跡が残り、その悩みの痕跡がストックされる──と言われます。


その「傷跡」「痕跡」を一般的に「トラウマ」とよんでいます。


学術的にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)がそのもとになっています。1980年にAPA(アメリカ精神医学会)がPTSD(心的外傷後ストレス障害)という病名を正式採用したのがはじまりです。

 PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)心的外傷後ストレス障害とは、強烈なストレスを受けて引き起こされた「トラウマ(心的外傷)」を受けた後に発症することのある精神疾患です。


まぁちゃん
PTSDとはどんなものか──

厚生労働省のサイト(http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_ptsd.html)から引用させていただくと


「PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)は、強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれています。
突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。」


とありますネ。


マナブー先生
ただ、みなさんも経験あるかと思いますが、親しいひとや家族に対して瞬間的に怒りを覚えたり癇癪を起こしても、時間が経てばケロッと忘れてしまう。

そのような場合の怒りは「トラウマ」にはなりません

あと、会話のなかで気軽に登場する「わたし◯◯が、トラウマなんです~」というものも、PTSDの範疇には入りませんね。

継続的に重たい症状として出るような疾患であればPTSD、そうでなければもっとライトなレベルの「トラウマ」ととらえていいでしょう。


それに、トラウマってただ単に悪者でもないんですよ。


まぁちゃん
え! そうなんですか?


マナブー先生
トラウマはひとが生きていくための「学習システムのひとつ」でもあるんです。
たとえば、子供のころしたイタズラを、2度はやらない
──これはイタズラをしたときに親に強く怒られた経験がトラウマになっているから。

つまり、トラウマが人間形成の一部になっているのです。そのイタズラが危険を伴う行為であったり、ひとに迷惑をかけてしまうものだったら、そのトラウマは生きていくのに有効です。


社会との調和が保たれているなら、トラウマは学習としてOKの範疇


トラウマが「学習機能」や「思考」や「行動」の制限になって、その方のもつ「可能性」を狭めてしまうなら、取り除いたほうがいいと考えられます。


まぁちゃん
親でも学校でも社会に出ても、おこられる経験ありますよね。
それぞれの感受性や記憶の違いもありますが、トラウマの「程度の問題」でもあるんですね。


もっさん
そうですね! 

だから広い意味で「わたし、◯◯がトラウマなのよ~♪」と気軽に言えるような
ライトなトラウマ治療の対象となる精神医学的なトラウマとは区別して考えるものですね。

で、広い意味でのトラウマはマナブー先生の言われたとおり、誰しももっていますよ。
ぼくにももちろんあります。
日常生活に困らなければ、大人なら仕事をして自分に自信をつけたりすると、過去の辛い経験も「たいしたことないな」と思えるようになりますし。

よくTVなどで芸人さんが自分のつらかった過去をネタにして、笑いを取ったりしていることが見られますが、あれは「たいしたことないな」から→さらに「人との関係性を築く自分の強み」にまで昇華している、といえますね。(笑

ぼくも、自分のセラピーの現場では、さまざまなタイプのトラウマを扱って、その解消のお手伝いをしています。

また、ひとによっては「サイコシンセシス」の気づきの体験で、トラウマ解消することもあります。


まぁちゃん
サイコシンセシス??? 初耳です。

それはなんでしょう???


マナブー先生
サイコシンセシス(統合心理学)をひとことで説明するのは難しいですが、ざっくりと言うならフロイトの精神分析を学んだイタリアの精神科医ロベルト・アサジオリ(R. Assagioli)によって1910年代~20年代にその基礎が確立したもので、
それまでの過去の原因分析していくサイコアナリシス(精神分析)に対して、
より未来的でホリスティックなアプローチでよりよい人生に導いていくという心理療法です。


もっさん
トラウマ解消のためにある療法ではありませんが、トラウマにも効果があります。

あえてトラウマや、その原因に目を向ける必要はない、、、というか、、、


まぁちゃん
ええ?!


もっさん
たとえばどんなものかと言うなら、、、、

「こころのトラウマを取る」「散らかった部屋の掃除」と想像してください。
部屋がこころで、ゴミがトラウマです。

アサジオリのサイコシンセシスは、ごちゃごちゃした部屋の大きなゴミを片付けることから始め、ある程度取ったらそれでよしとする──というようなもので、部屋の隅に落ちた髪の毛の1本1本までをとっていたらいつまでも片付かないし、大変だから、おおまかな整頓できたら、あとは未来のみて「よりよい空間つくり」を目指すという感じです。


まぁちゃん
ふーむ! いままでトラウマといえば原因追及と理由つけなのかと思っていたので、、、、

そんなアプローチができるのか、、、と、いまとても新鮮に感じています。


PC カタカタ)


手法的には、どんなワークがあるのかな、、、??

日本の統合心理学(サイコシンセシス)学会のHPを見てみると、、、

「~(略)~サイコシンセシスでは、アサジオーリ以来の姿勢として、一人一人のいのちの自主性(人間性)を尊重しているオープンでホリスティック(全人格)的な統合をめざしているので、「これさえやればよい(唯一)」「これがサイコシンセシスである」という一つの技法・主義・個人・組織を主張する事はない。」
( http://www.psychosynthesis-japan.net/psychosynthesis.html より引用させていただきました。)

とのことのようで、決まった手法はないんですね。


もっさん
そうですね。

ホリスティックな全体の統合と調和の実現のサイコシンセシス
フロイトやユングがおこなってきた人間の無意識へのサイコアナリシス(精神分析)は、
「トレーニング」と「治療」にも似ています。

ベクトルが未来への意志に向いているのか、過去への分析に向いているのか、というところも対照的なポイントです。


ぼくが思うのは、心理学や精神分析がになっていた領域は、
いままでは精神的に傷をおっていて社会生活にも支障が出てしまうような重たいトラウマをもった「マイナス」ベースのひとを、まず「ゼロ」ベースにする──
日常生活をおくれるようになるのがゴールだったと思います。

それは時代的にも、戦争などで傷ついた方が多かったり、ほかの解消方法がなかったというのもあるかもしれません。

それに対していま現在、多くを占める社会生活は送れているけど、なにかしらのライトなトラウマをもったひとびと。これを「ゼロ」ベースとするなら、


「ゼロ」ベースのひとを「よりよい方向へ導くける可能性」がサイコシンセシスでは高いので、いまの時代にもマッチしているものなのかな、、、と。


マナブー先生
このサイコシンセシスが生まれた背景としては、アサジオリが、もともと裕福で知的な愛情あふれた家庭に生まれたこともあり、食べるだけでせいっぱいであったり、大きなトラウマを抱えておとなにならなかった──という環境が大きな理由かもしれません。


逆にフロイトであれば、彼に性的トラウマがあったからこそ、リビドー(性的衝動)に精神活動の起源を求めたのでしょう。


そんなわけで、トラウマとは無縁であったアサジオリは、ひとびとが、もっと人生の「よろこび」「調和」を感じられるよう導く心理学の在り方を考えたのです。


まぁちゃん
サイコシンセシス、、、その目的地を考えると、トラウマに囚われて潜在的な可能性を狭めているひとたちだけでなく現代の日本で、なんとなく精神的な生きづらさを感じているひとたち、いわゆる一般の方にもよさそうですネ。


トラウマに程度の重軽や本人に自覚があるないなど、個人差あると思いますが、人生の質や個人のパフォーマンスに関わることとなると、やはりすっきりトラウマ解消したい! とみなさん思われるのではないでしょうか?

マナブー先生
悪者のトラウマに関してはそうですね!

では、なぜそんなにこのトラウマがみんなから悪者扱いされるのかと言えば、悩みや怒りは脳内にもからだにも「エネルギーのブロック」を生じさせるからなんです。

ブロックした部分のエネルギーは滞ったり、流れなくなったりするので、結果、本人の学習や思考や行動へのエネルギーを少なくあるいは遮断して制限する可能性に繋がるんです。
だからこそ、なんからのかたちで「解消する必要性」がでてきます。そうしないと大事なエネルギーをロスすることになる!

まぁちゃん
エネルギーロス! それ、嫌ですねえ!

だれにでもトラウマがあるのは事実、、、、ということで、
今日初めて知ったアサジオリのサイコシンセシスだけでなく、もっといろいろな解消に繋がるアプローチを知りたくなりました。


マナブー先生もっさん
では、次回はその解消方法をもう少し具体的にお話していきましょう!

まぁちゃん
楽しみです。
では、次回も引き続き「トラウマ」掘り下げていきましょう。

今日はありがとうございました!(^-^)ノ


マナブー先生もっさん
ありがとうございました(^-^)ノ~~(^-^)ノ~~





Photo credit: bgrimmni / Foter.com / CC BY-NC-ND