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ずっと自分の居場所を見つけるために
彷徨い続けていたわたしは
精神的に疲れていました。
いつも誰かの物差しで
基準を決めていた自分。
そんな自分に嫌気がさしたあるとき
愛に対する執着を捨てる!
と心に決めます。
すると宣言して1週間後
転機が訪れ
理想の人が現れたのです。
男らしくて、子煩悩
話も楽しく見た目も好み
お金はなかったけど
笑顔が素敵で
人望も厚い人気者。
わたしが求めていた
『旦那さんになる条件』となるものを
満たしていた人でした。
素直になっていい
人を信じていい
初めてそう思える
大きな愛を与えてもらい
自分に自信を持てるようになりました。
そして彼自信も
幼少期に辛い過去を背負っていたので
お互いに素晴らしい家庭を
築いていこうと誓った
23歳の出来事でした。
ところが、幸せは束の間、
まだまだ未熟な夫と私は
いろんな意味で信念や思い込みが強すぎて
二人の間に亀裂をもたらしていきます。
互いに様々なストレスを抱え
心が通じ合わなくなり
自己責めや相手責めのオンパレード。
そして夫は20代でガンを患い、
闘病生活が続き、
生活は困窮していきました。
結局、今だからわかることですけど、
一時的な幸せを感じられても
根本的な解決はできていないのです。
わたしの潜在意識には
恐れや不安、恐怖や不足感があって、
その後の約20年も
自己責めや相手責め、
人間不信や自信喪失という出来事が
次々に起こっていくわけです。
理想の結婚をして(と思い込み)
子供ができて
幸せでいるのにもかかわらず、
過去のトラウマ、カルマというものは
大人になっても、結婚しても
完全に癒えることなくて
あらゆる場面で寂しさや悲しみ
そして怒りとなり
相手を思いやる気持ちなんて
すぐに薄れていくのです。
そんな自分が醜くて、許せなくて
主婦業や子育てにしても
私には向いていない…
頑張っているけど
本心で生きていないような…
ますます自分のことが
わからなくなっていきました。
それは、
『女性はこうあるべき』
『妻はこうであるべき』という
両親や夫の理想とする
束縛やルールに耐えなければ
幸せにはなれない…
男性優位
女性蔑視の傾向は
過去も、今も変わらない。
子どもの頃も、
大人になっても、
たとえ結婚しても
言いたいことも言えない
時間もお金も自由になれない。
という思い込みの世界で
生きていたからだと思います。
だけどそれもすべて
それは自分が選んだ道だからと
自分に言い聞かせて
とりあえず生きていたように思います。
いつも理想の結婚や収入、
理想の子育てを
うまくやっている人がうらやましくて
外側ばかりに目を向けていた過去。
わたしは何のために
生まれてきたんだろう?
そんな疑問を抱えながら
気がつくと結婚して18年。
日常の生活に追われていたある日
また、転機が訪れました。