うつ病日記。7
うつ病と診断され、退職し、無職になった。
専門学校を卒業してからずっと働いてきたので、31歳になってそんな病気になってしまい、働かないことに違和感を感じる日々。
しかしながら、夜眠れなく、朝も起き上がることができなくなり、一日の大半はベッドにいる日々。
食欲もなく、食べても吐いてしまうこともしばしばと。
妻がいろいろしてくれるけど、それが情けなくて自分が嫌になってくるのがわかる。
毎日そんな日々を過ごしていると、どんどん社会から離れていく恐ろしさと不甲斐なさと。
そんな感情が日に日に大きくなってきて、遂にリスカをしてしまった。
別に死にたかったわけではなかったんだけど、自然とカミソリを手にしていて、気づいたら切っていた。
それを見た妻は涙した。
別に妻が悪いわけではないし、何か責めるような気持でやったわけでもなく。メッセージでもなかった。
そんなことがあって、次の受診日に妻も同行し、大学病院に転院することになった。
もしもエスカレートしたときに入院の設備があるといいとのことで、大学病院へ転院しました。
大学病院はすごかった。
今日までの間に先生が三人変わったのですが、一番最初にかかった先生は精神科医では全国的にも知られているような先生でした。
初診の日、妻も付き添ってくれたのですが、診察室ではなく、教授室みたいな部屋へ通されて、僕たちの後ろには十数名の研修医が座っておりそんな中での最初の問診となりました。
先生は話をよく聞いてくれて、この先生とならやっていけそうだと感じました。
経験のある方はわかると思いますが、主治医は相性が大切だとおもいます。
それからひと月に二回通うこととなった。
これからが闘病生活の始まりでした。
しかし、やはり僕は舐めていた。すぐ治るものだと。
アデュ。
未咲シキ。
うつ病日記。6
ある日突然やってきたうつ病という名の厄介な病気。
そして僕は社会から弾き出された。
そして。無職となった。
第一に考えたのが家計のことだった。
唯一の収入がなくなるわけだから、不安で仕方なく、このうつ病に拍車をかけるのではと思ったくらいだった。
僕の転職を機に妻は仕事を辞めていたので、家庭の収入はなくなったのだ。
しばらくは傷病手当金、失業保険でのやりくりとなる。
でも、それもいつかは尽きるものだから、いつかは社会に復帰しなければならないと感じていた。
ここの時点で治療に専念するとう概念がなかった。
次に何をするか。どんな仕事をするか。それしか考えていなかった。
病気に向き合おうとしていなかったのだ。
このことが後で大きく響いてくるのを現時点ではまだ何も気づいていなかった。
薬だけ飲んでおけばいい。病院に通っていれば治る。そう思っていた。
13年という月日を過ごしてきたことがわかる。
浅はかだったことに気づくにはまだまだ時間がかかった。
アデュ。
未咲シキ。
うつ病日記。5
退職の手続きをした日。妻が切れた日。
もうひとつとんでもない言葉を言われた。
「あなたは社会不適合者だ」と。
ああ。僕という人間を全否定するんだな。この人は普通の人間に対してこんなこと言えるんだな。と思った。
妻の言った通り辞めてよかったと心から感じた。
僕はあなたに誘われ、二人で二人三脚でこの会社を盛り立てていこうと言われた。
だから前の職場からの制止を振り切って転職を決意したんだ。
でも最後には社会不適合者と吐き捨てられた。
ここでいう会社というのは、実は医療機関です。
医療機関ということは、僕が言っていた経営者というのは院長です。
院長ということは。医者です。
で、僕は事務長でした。
そんなに大きな病院ではあります。俗にいうクリニックというレベルの規模です。
しかしながら、院長は紛れもなく医師であり、少なからずひとの命を助ける仕事をする人間です。
その人間がうつ病だとわかっている人間に対して「あなたは社会不適合者だ」と言い切ったんです。
僕はこの人に殺されるとこだったと思いました。
病気が発覚するまで耐えてきて、それがある日プツッと切れてしまって。
病気だって言われて。
そして退職する最後の日にあり得ない言葉を言われ。
妻が退職を強行しなかったら、きっと僕は殺されていただろう。
でも生きてます。
映画『ツレがうつになりまして』より。割れてなくて良かった。
割れていたら僕は電車に飛び込んでいたかもしれない。ビルから飛び降りてたかもしれない。
今。今だから考えるとゾッとしますね。
なにもできなくてもいいから、割れないで生きていることが大切なのだと思います。
アデュ。
未咲シキ。
テセウスの船というドラマが好きだったのですが、その主題歌のUruさんが歌う『あなたがいることで』がとても好きです。
Uruさんは元々好きなんですけど、なんだか今の自分に染みるものがあります。
YouTubeさんからお借りしてきました。よろしかったら聴いてください。