鬱と迂闊な月曜日 -6ページ目

うつ病日記。4

その日、就業時間に合わせ、退職の手続きに妻と赴いた。

 

私物を整理し、後任の方への最低限の引継ぎを済ませた。

その後、経営者と後任と僕と妻で面談した。

これで最後だと耐えた。

 

すると、今回の病気になった原因について経営者からあり得ない言葉が飛んできた。

しかも僕にではなく、妻にだ。

 

「あなたがしっかりしてないからこんなことになったんじゃないの?」と。

一瞬耳を疑った。

しかしそいつは確かに妻に向かって言っていた。

は?と思いブチ切れそうになった僕を制止し、普段感情を表に出さない妻が切れた。

本当のことを言うと、僕はその時のことをほとんど覚えてない。

でも、奴が言ったことと、妻が切れたことだけは覚えていた。

言った言葉なんかは覚えてないけど、とにかく妻は見たことない形相で怒った。

その時僕は経営者を鬼を見るように睨んでいたと後で聞いた。

 

もう思い出したくないので、職場のことはこのくらいで。

 

帰りの車、僕は泣いていたらしい。

妻の反撃が嬉しかった。

ただただ言われたことに流されるタイプの妻が感情を爆発させたのだ。

 

それがとても嬉しかった。

 

そして、その経営者を二度と見たくないランキング一位となったのだ。

あまり人を嫌いになるタイプではないんですけどね。

 

そんなことで、僕は無職となったのだ。

 

 

アデュ。

 

未咲シキ。

うつ病日記。3

うつ病と診断された日。

今一よくわからなかったのが正直な感想。

 

「あなたはうつ病です」。

と、言われ、言われるがままに薬を処方され。

とりあえず飲んでおくかって感じで。

風邪薬的な考えで薬をもらった。

 

家に帰り、うつ病だということを妻に告げると、やっぱりねと言う。

仕事の話をすると、仕事はもう辞めなさいと言う。

仕事をしなければ稼ぎがなく生きていけないと言うと、あの職場はやめなさいと怒る。

怒った理由は後からわかったけど、その時は職を失うことが怖かった。

ただ、その反面でもうあの鬼の様な経営者の顔を見なくてもいいんだという安堵もあった。

身勝手で、人を騙し、自分を着飾り、仕える者を物としか思わない、血の通わない人間。

もう会わなくていいんだ・・・

 

数日は穏やかに暮らした。

が、やはり僕も管理職。退職するにも引き継ぎやらとまたあの顔を見に行くことになる。

 

そして、その日。

妻も付き添ってくれた。

 

すると経営者からとんでもない言葉が飛んできたんだ。

 

 

アデュ。

 

未咲シキ。

うつ病日記。2

妻にバレた日。妻は言った。

心療内科に行こう。

 

心療内科。

職業柄、心療内科とはどういった科なのかは知っていた。

でも、まさか自分がその科にかかる日がくるとは思いもよらなかった。

 

翌日、一人で心療内科へ行ってみた。

病院と付き合いのある仕事をやっていた自分にとって、あらゆる科を見てきたけど、心療内科は初めてだった。

心療内科=精神。精神=暗い。

そんなイメージがあった。

しかし、入ってみるとどんよりとした感じはなく、普通の内科にいるような感覚。

それでもなんとなくソワソワ、ドキドキしながら待っていた。

名前を呼ばれ診察室へ。

先生も至って普通の先生。

仕事の事。家庭の事。いままでの自分の症状を話した。

 

すると、先生の答えは即答だった。

 

「うつ病ですね」。だそうです。

決定だそうです。

 

まさか自分が?

 

 

アデュ。

 

未咲シキ。