Liege | 大ぼら一代番外地

Liege

昨夕、AMT宗家全員無事に欧州より帰国せり。然れどBrusselsからSingaporeへの1発目フライトが可成り遅れし上、当初よりSingapore空港にての乗り継ぎ予定が僅か1時間しかあらねば、何とかギリギリ乗り継ぎ得れど嫌な予感的中、受託手荷物たるスーツケースや楽器等は積み込み間に合わず、後程別便にて到着すれば、代理通関及び自宅へ配達して下さるとは云え、帰国当夜こと昨夜に出演予定せし「スーパーウルトラ狂気のボレロIII」@尼崎toraは、大変遺憾乍らキャンセルせざるを得じ。

斯くして無事欧州8カ国巡る35連発も終えれど、ツアー道中譚は未完の儘にして、紛う事なく1億%時差ボケに苦悶せらるる帰国後の生活に於いて、ツアーの記憶なんぞ雲散霧消するも然程遠からぬと思えば、未だ記憶何とか留まる内に脱稿せんと、書き殴り書き棄てんとすれば、悪しからず。

 

昨夜の会場2階に設営されるツアーバンド用宿泊施設にて、午前5時起床。プチ打ち上げに興じし筈なれど、結局轟沈せし形跡あり。
愈々残す処2発、加えて最終日が空港近くのホテルにて今回のツアー唯一のオフなれば、残す処3日、然れどそのオフ当日、Morganはバンと機材をレンタル会社へ返却し、愛しき家族が待つスペインはValenciaへフライト予定されれば、最終日には、我が調理機材たる電気ケトルことケトル様ダーク ノワール・ブラック・シュバルツ、電子レンジこと蓮司2号あらざる次第。是即ち調理機会喪失を意味すれば、今日明日中に全備蓄食材を調理銷却すべく、総力戦念頭に食材総動員法発令、先ずは調味油漬けに処する鶏腿肉召喚、焼きマシーンへ着陣、蓋を閉じ蓮司2号にて3分加熱せり。

 

 

続けて玉葱残党約10個をスライスに処しフライパンにて炒めんと、ここのキッチンに完備する電熱コンロを借用すれば、火力(厳密には発熱力) が微弱にて大いに難儀せられれど、何とか焦げ目付くまで至るや、

 

 

大蒜、生姜、ケチャップ、トムヤムペースト、アメリカの食卓常備ホットソースたるSrirach等の残党全て、而してツアー冒頭に買い込み過ぎしスパイス各種とコンソメも相応量投下、引き続き炒めれば、

 

 

先述の鶏腿肉も投下、

 

 

いつぞや東君を以てしても「不味過ぎて無理」と云わしめし激不味赤ワイン、調理酒としてここまで携行すれば、これが最後の御奉仕とばかり投入、

 

 

火力が微弱なれば放置、自ずから煮詰まれば、是を以てカレールーベースとせん。

 

 

既に気温30度に至りにける日本より遥かに涼しき欧州とは云え、此処数日は気温も上昇気味にして、携行する食材保存にも留意すべしと思えば、カレー等の煮込み料理は足早く、然ればこそ傷む元凶たる水分を限界まで飛ばす事にて保存を旨とせり。

野菜類たるジャガイモと人参も、道中弁当として食らうやも知れねば、チンマシーンへぶち込み蓮司2号にて4分加熱済み。ライムピクルスも添えれば、是にて防腐対策済み道中弁当「蓮司の超高濃度カレーサラダ弁当」完成せり。

 

 

 

是にて余剰スパイスはジップロックにて一纏め、謎のオリジナルミックススパイスとし封印せり。

 

 

昨夜のプチ打ち上げ残党たる鱒燻製残党召喚、レタス残党総動員、トマトも添え、何処ぞのケータリングより失敬せし携帯用マヨネーズ小袋を以て所謂「乳盛り」とするや、是にて「鱒サラダブレックファーストプレート」堪能せり。

 

 

Morganがツアードライバー兼マネージャー務め始めし以来、毎回ベルギーはBrusselsにてバンと機材をレンタル、然れば全日程終えるや、売れ残りし商品在庫や私の置きギター、調理器具等も含め、そのレンタル会社に保管委ねれど、次回よりMorganの地元たるスペインはValenciaを拠点にせんとすれば、今回に限り終了時点にて、Morganがフライトにて持ち帰り得る範疇超過分は、発送若しくは処分せねばならず、然れば今以て膨大な量を誇る在庫を、次回の全米ツアー睨みアメリカ行き、而して日本行き、更にスペイン行きに棚卸し&選別、序でに私個人の商品等も、ドイツが誇る世界最大国際輸送物流会社DHLに配送委ねんとす。

 

 

膨大な商品在庫がなくなるや、バンの総重量が随分軽量化せしは当然、然れば運転するMorganの表情も和らぎし。

いざベルギーは Liege目指し爆走せり。屋根の上に巨大な鳥の巣と思しき冠される豪邸之圖。

 

 

移動車中にて道中弁当「蓮司の超高濃度カレーサラダ弁当」食らうべく召喚、

 

 

「蓮司の超高濃度カレー」の常軌を逸せし高濃度高圧縮ぶりに、海苔佃煮の如くジャガイモに僅かに添え食らう有様。然れば全く減らぬは当然にして、そもそも玉葱約10個投じれば、其れ相応の量となりて然るべし。果たして加水し本来の姿たるカレーことファイナルフォームへ変身遂げ得るはいつの日か。

 

 

約4時間のドライヴにてベルギーは Liegeへ、今宵の会場たるLa Zoneへ到着せり。 

 

 

店内壁画眺めるや、マンタがモデルたらん潜水艇が遊覧される海底都市に、

 

 

何故かデススターが鎮座せり。

 

 

楽屋の壁画は、ロックスター似顔絵がずらり。

 

 

 

晩飯はケータリングにして、会場内のアートギャラリーにて頂戴する運びなり。

 

 

スタッフに由る手料理振る舞われれば、曰く「フランス家庭料理」にして、成程この素朴且つ質素さは、仮令バケットならぬボイルドライス添えられれど、正に仰せの通りかな。「ボイルドチキンと温野菜」御自慢の自家製マスタードマヨネーズ添えて堪能させて頂きし。

 

 

 

今宵先鋒務められしは、マルチミュージシャンにして旧友Arnaud Marcaille氏と彼女たるJosépha Mougenot女史に由るデュオFantôme Josephaにして、欧州なればこその漆黒耽美ダークウェイヴ爆裂せり。

 

 

 

今宵は75分セットを披露せり。レギュラーたる90分セットこそ最もペース配分要領得れど、圧縮版60分セットとも亦異なる75分セットこそ、云うなれば中距離走の如き一番しんどさ伴う曲者なり。昨夜のAMT史上最微音ライヴの反動もあれば、今宵は心置きなく爆音にて挑まんとす。中距離走なればこそ過酷極まる後半、砂十島劇場も幕開けるや、こちらもインタセプター起動、焼け切れ上等にて怒涛の大疾走の果て大団円へ至るや幕。

 

[set list]

1. Sycamore Trees
2. In A Session Not C - including : OM Riff From The Melting Paraiso U.F.O.

3. Flying Teapot

4. Pink Lady Lemonade ~ Sparkling Pink Lady Lemonade
5. Cometary Orbital Drive
 

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第。悪しからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前半たる大英帝国ラウンドに於いて、頻繁に顔出して下さりし組合長、ドーバー渡り今宵と明晩、即ちツアー最終盤をも見届けて下さらんと登場。
終演後、Josépha Mougenot女史と歓談される組合長之圖。

 

 

Fantôme Josephaも目下巡業中なれば、会場内ツアーバンド用宿泊施設投宿にして、然ればArnaudと再会祝し心置きなく打ち上がるべく、楽屋にて打ち上げ開催せり。

 

 

組合長も界隈のホテル泊なりければ、今宵は大いに酌み交わさん。

 

 

斯くしてビール、ウイスキー、パスティスと調子良くチャンポンせし挙句、結局は楽屋のソファにて轟沈せり。

 

アメブロ仲間たるNANI君も投稿再開、今回のツアー中も並走投稿されんと思えばこちら
ジョンソンのツアー日記はこちら
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