Karlsruhe | 大ぼら一代番外地

Karlsruhe

8カ国巡るAMT宗家欧州ツアー、昨夜の仏Lille公演を以て全35連発無事終了。本日はベルギーはBrusselsの古城ホテルにて、唯一のオフなり。最早疲労の極限を幾度も突破、未体験レベルの疲労疲弊摩滅満身創痍状態と化せど、奇しくも今秋に控える全米ツアーの航空券手配に奔走すれば、メンバー皆して異口同音「全く終わった気がしない」顛末なり。
況してツアー道中譚が遅れ気味なれば、せめて明日の帰国便搭乗までには、時系列追い付きたしと、折角の超豪華ホテル投宿にも関わらず、自室へ籠り空しくブログ記事綴る身なり。エイメン。

午前4時起床。ツアー最終盤なればこその死んだ方がマシと思える極限的疲労感から遂に脱却、通常的極限的疲労感へ1ランクアップ、然りとて引き続き疲弊摩滅満身創痍且つ持病同時多発テロ状態たるに変わりなし。

朝飯求め食堂へ赴くや、今朝もなかなか豪華な佇まいにして、

 

 

今朝こそ節度と節制を旨に取捨選択すべく、特に最近の朝飯後の体調急降下はクロワッサンが元凶かと忌避するも、今回のツアーに於けるドイツ最後の朝飯ビュッフェなれば、ついぞソーセージあれこれ手を付け、更にサーモンや小鰭の如きの酢漬け等にも手を出し、体調急降下にこそ至らねど妙な満腹感に伴う胃凭れに苦悶せり。思い返せば重量級と思しきイングリッシュブレックファーストの方が、体調への影響少なかりしか。

 

 

午前10時、ホテルをチェックアウトするや一路Karlsruhe目指し爆走せり。道すがら道路工事予告の警告標識に顔文字意匠されれば、工事区間が近づくにつれ表情が厳しくなり色も赤化する次第。

 

 

工事区間通過すれば笑顔+緑色の顔文字登場すれど、撮影せんとするや、Morganのサムズアップと見事重なり叶わねば苦笑するのみ。

 

 

途中立ち寄りしドライヴイン駐車場にて、ハンバーガー貪る巨漢兄弟バーガーキングブラザーズ発見せり。

 

 

昨日より苛む左背より左胸へ貫通する激痛を自力克服せんとするや、如何せん昭和熱血スポ根世代、此処は苦痛の上書きによる荒療治施すべしと、移動の車中にて既に商品へ魔界転生済みなるダンベル召喚、これを以て過度の筋肉酷使の末に起こるべき奇跡を期待せん。何はともあれ骨や筋肉の損傷損壊にあらぬ限り、痛む箇所を動かす事こそ最善最短の回復術と知れ。

 

 

体を酷使すれば腹が減る道理、本日の道中弁当は昨夜のケータリング「タイカレー」にスパイス各種投下せし代物なれば召喚、

 

 

主食代わりたる温サラダと朝飯にて失敬せし茹で玉子添えし。いざ食らえば本格的タイカレーにして、1996年の初遠征以来、欧州にて食せしカレーの類い数多なれど、凡そ最も美味たりしかと思う一品。

 

 

5時間半のドライヴにて、今宵の会場KOHI Kulturraumへ到着せり。

 

 

 

 

店内随所に矢鱈滅多羅地球儀あり。

 

 

ダンベル販売開始すれど、手に取りこそすれ、矢張り斯くも重量級の代物御購入せんとする物好き皆無なりけりて、況んや販促動画QRコードをキャプションとすれど、斯様な現場にて誰もスキャンなんぞせぬと、物販部隊最古参たる東君から報告頂けば、適材適所とばかりトイレに移動、而して助言に添い新たなキャプション付ければ、見事1セット売却叶いし。伊達に物販業務四半世紀余に従事されておらぬと、改めて敬意と感謝の意を表させて頂くものなり。

 

 

サウンドチェック開始すれば、亦してもドラムの音作りに無駄に時間要され、嫌な雰囲気漂うや、全員にて音出すや否や案の定「音がデカ過ぎる」と苦言呈される始末。然もギター等の電気に由り増幅せし楽器のみならず、ドラムにまで音デカいとヌカしくさる有様にして、ほんだらおんどれ何の為にわざわざ御丁寧にマイク立てて、己れの無能ぶり晒し乍らアホみたいにダラダラとドラムのサウンドチェックやってこましとってんな。って云うか、ほならこの店、普段どんなライヴやっとんねん。

サウンドエンジニアの訴えのみならず、店のスタッフやら今宵の女性オルガナイザーまでが「警察が来たら一大事ぞなもし。もしも警察来たらギャラは鐚一文払わぬぞなもし。」なんぞとヌカしくされば、ほならもし警察来いひんかったらギャラ2倍払えと申し出るも一蹴とは当然。

然れど我々も伊達に赤貧どさ回りを四半世紀余もしておらねば、ここは奥義を以て応えんとす。

然れど女性オルガナイザーが「お願いだから音量を下げて下さい!警察が来たら大変な事になるのです!私達は明日から路頭に迷ってしまうのです!帰れば寝たきりの祖母とアル中の母もいるんです…私が働かないと一家心中するしかないのです!だからお願いです…どうか音量を…音量を下げて下さい!後生ですから…どうか…どうかお願いします!」なんぞと半泣きにてトイレにまで追随し嘆願されれど「じゃかっしゃ!すっこんどれ!この腐れ♀ド毛*が!警察なんか絶対来ぃひんから安心晒せや、このインケツ女が!」然りとて全く以て微塵も信用して頂けぬ様なり。

 

斯くして今宵は急遽スペシャル微音セットへ内容変更、楽屋やバックヤードにてあれこれ物色、鎖やら装着されNANI君出番待ち之圖。

 

 

斯くもややこしい夜でさえ90分セットを披露せり。前口上にて私が今宵の事情説明「主催者と店側より厳重厳格な音量規制勧告あり、警察襲来の際はノーギャラと下知され、已む得ず微音演奏となるを御承知頂きたし。然れど四半世紀余に及ぶAMT史上最微音ライヴとなるは疑いの余地なく、斯くも歴史的一夜を御来場の皆様と共有し得るは我々としても嬉しき限りにして、将来語り継がれんレアなパフォーマンス、篤と御堪能あれ。」

冒頭は私と東君なるAMT元老院デュオ、今宵OHPにてサイケデリックライトショー担われるLiquiud Lisa女史が描く幻想空間に、延々とミニマルに展開される「Pink Lady Lemonade」リフと宇宙電子音が飛び交う厳かな幕開け。果たしてこの儘二人のみにて演奏終わらんやと危惧させる程にリフ繰り返せし後、漸くヤングチームが登壇すれば「Pink Lady Lemonade」を厳か且つ止ん事無く合奏、ギターソロも勿論ファズなんぞ封印、美しき重層ドローンを経て「Black Summer Song」而して「In A session not C」へ雪崩れ込み、而して最後は「Pink Lady Lemonade」リフへ回帰、そのリフをループ再生とするや、先ず私がステージから去り、客席後方よりハンドトラックと呼称される台車 (下の画像参照されたし) を押し登場、莫迦声張り上げ「Excuse Me!」連呼しつつ満員鮨詰めのホール内を大迷惑大暴走。

 

 

更にステージから客席へ乱入され、杓文字やオタマをマイクに見立て熱唱し乍ら配布されしジョンソンを積載、歌うジョンソンを乗せ客席内を縦横無尽に突撃撹乱、NANI君がフロアをモップにて清掃、東君が客席の貴婦人達へ薔薇を投げ、祥三君が植木を頭に練り歩き、私が客席を回り消毒液を皆の掌へ噴射、その後全員が様々なアホ且つ意味不明な行為を同時多発するも、再び楽器を手に「Pink Lady Lemonade」へ。果たして反応は如何にと思えば大ウケ、ここは調子ぶっこくべく「Hello Good Child」へ、然れど各々妙な業物駆使しての特殊奏法大会と化すや、御存知某有名バンドと酷似せしサビを無限リフレインしつつ客席と渾然一体大合唱、斯くして〆は「Cometary Orbital Drive」を微音なれど爆上げモードにて演奏、砂十島劇場幕開ければアンプの目盛若干時計回りに進めさせて頂き、やや微音にて怒涛の大疾走すれば大団円に至り幕。
終わればやんややんやの大喝采、Morganさえ「過去最高のライヴ」と称賛下さる始末。そもそも嘗て想い出波止場4days@難波Bears初日に開催されし「難波オリンピック」にて、その天才ぶりを遺憾なく発揮されし関西が生みし天才二人、砂十島NANIジョンソンtsuを擁する現在のAMT宗家なれば、斯様な危機的局面こそ最も得意とし、その秘めたる実力遺憾無く発揮して然るべしと知れ。
斯くしてAMT史上最微音ライヴ、此処に無事大盛況にて終了せり。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂きし。悪しからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今宵のライヴは開演時刻が早ければ、晩飯は終演後に用意されれど、何と専属シェフが我々の演奏中に、楽屋に備えられる調理設備にて調理下されば、主菜は「チキンの生ハム包み焼」

 

 

「ジャーマンポテト」と主菜用特製ソース、

 

 

「人参バターソテー」

 

 

「サラダ」

 

 

その他あれこれ。

 

 

デザートは「チョコムース」にして、

 

 

こちらが今宵のシェフなり。料理供し下さるや、颯のように去り行かれし。

 

 

何れも結構な御手前にして、存分に堪能させて頂きし。

 

 

開演前まであれ程に開演憂慮されし主催者やスタッフ一同、特にバックヤードよりハンドトラックを店内に持ち込まんとするや、執拗に「一体何に使うんだ?」「演奏に使うねけど…」「だから一体何に使うのかと聞いておるのだ!」「せやから演奏に使う云うてますやん…」「正直に話した方が身の為だぞ!もう一度聞く!一体何に使うのだ?」「しゃあから演奏に使う云うてるやろが、このタニシが!大人しいして見てたらええねん!見たら解るちゅうね!」散々諫言せんとされれど、終演後は皆様大喜びの御様子にして、我々の思惑漸く理解下さりにけり。

然れど女性オルガナイザーの方のみ、最後の最後まで私を全く信じて下さらねば、些か遺憾なれど、凡そ年齢近きジョンソンと懇意の御様子なれば、今宵の立役者たりしジョンソンに免じて不問とせん。

 

 

今宵は階上にあるツアーバンド用宿泊設備へ投宿なれば、プチ打ち上げに興じんと、先達て購入せし激安白ワインと「鱒燻製」召喚、おろし生姜添えアテとせり。

 

 

心身共に疲労の限界状態続けば、結局プチ晩酌半ばにて轟沈せり。

 

アメブロ仲間たるNANI君も投稿再開、今回のツアー中も並走投稿されんと思えばこちら
ジョンソンのツアー日記はこちら
祥三君のツアー日記はこちら