Cardigan | 大ぼら一代番外地

Cardigan

昨夜は、疲労が極点突破にて完全廃人状態なれば、NANI's Kitchenから漂う焼肉の香りを子守唄に即寝成仏、而して目覚めれば午前2時半。凡そ2時間弱の睡眠にて起床、そもそも思い返せば今回は渡欧以来ロクに睡眠し得ねば、連日2時間余のショートスリープ+車内転寝にして、いやはや未だツアー3発目終了時点にも関わらず、睡眠に要する体力さえ残されぬ生命疲弊摩滅ぶり露呈せしか。


今回は初日以来、未だ一度たりとも快適な速度確保し得るネット環境に恵まれねば、今宵も前時代的な驚愕の牛歩ネットにして、金£5,00也を支払えば快適高速ネットへグレードアップ叶いにけるとは、この5Gの御時世に何とも阿漕悪辣な商売かな。

 

牛歩ネットに苦戦しつつも、雑務あれこれ片付ければ、午前7時を迎え、朝飯求め食堂へ赴き、部屋番号と氏名告げれど、該当番号及び該当者なしとの下知、曰く「彼処のカードリーダーで支払い頂ければ、朝餐御用意させて頂きますが…」こちとら社会的落伍者たる人間のクズなれば、斯くも市民階級以上の証たるクレジットカードなんぞ所持許されずして、何をヌカしてこましてけつかるんじゃ。然れば食品小売店なんぞ求めんと外出、幸い此処は大都市Londonなれば、徒歩2分にて早朝より営業される手頃な食品小売店発見、取り敢えず朝飯用に、紙パック豆腐、キムチ缶、オニオンリング所望せり。自室へ戻るや、日本より持参せし最後のカップ麺こと日清カレーヌードル、中国製贋肉「素肉 麻辣風味」召喚、オニオンリングはカレーヌードルの汁に浸し食らわんとす。
 

 

キムチは豆腐にON! 「キムチ奴」とすれば、豆腐の如き「あっさり」食材は、欧米に於いては稀故に、大いに重宝する次第。

 


紙パック豆腐は常温保存故に、旅する身の上には大いに重宝するばかりか「開けたときが、できたての味」なんぞと日本語表記とは、海外在住日本人をターゲットに商品開発されしか。然ればこそ味わいは全く問題なし。アメリカにて見掛ける妙なテイスト加味されし奇々怪々オリジナル豆腐とは、雲泥の差かな。
キムチ缶も開缶まで携行容易、開缶すれば使い切りタイプなればこその内容量、是亦大いに重宝する次第。

 

 

因みに私が朝飯含まれぬと報告するや、後程ジョンソンより、Morganの交渉云々にて朝飯含むへ転じられしと知らせあれど、最早朝飯食い終えれば最早どうでもええ。許すまじきは食堂の受付応対されし糞女給か。

 

謎の炭水化物拒否症候群に苛まされる私なれど、ここまでの臨食実験にて、日清カレーヌードルは比較的発症率低く安心すれど、矢張り体調優れぬ状況で食らいし故か、残念乍ら見事に発症、出発時刻迫る中、大いに苦悶せられし有様。是にて今回のツアーに於いて、仮令小麦粉原材料にあらざれど、カップ麺や即席麺の類いは全面禁止決定せり。

 

今朝もNANI's Kitchen開店。キャンパーも驚愕間違いなし、テント外ならぬテント内にて調理される様、どない考えてもオモロ過ぎかな。

 

 

午前11時チェックアウトするや、一路ウェールズはCardigan目指し爆走せり。

給油休憩にて、空かさず買い食いに興じられるは「買い食い王」の異名取られるジョンソンと知れ。

 

 

ウェールズへの道とは、快適な高速道路にならず、見通し悪しな湾曲甚だしき狭小田舎道の印象なれば、本日も亦然り。

 

 

 

 

 

約6時間のドライヴにて、ウェールズはCardiganへ、今宵の会場The Cellar へ到着せり。今宵もSold Outなりければ、大英帝国上陸以来三夜連続にして、有り難き限りかな。

 

 

Barry "The Fish" Melton Bandも当会場にて演奏予定と知れば、現役にて活動中と知り思わず感動、気分は爆上がりかな。
然りとて流石に来日公演は望めぬか。何方か呼んで下されや。

 

 

オーナーこと我々が呼ぶ処の「ロバート・デ・ニーロ似のオジキ」が、ウェルカムドリンクとしてカプチーノ馳走下されど、中身のコーヒーがエスプレッソにあらず、所謂普通のブレンドコーヒーなれば、味の薄さ否めねど、デニーロ似なればこそのラスボス感の前に、笑顔にて謝辞述べるのみ。

 

 

サウンドチェックも速やかに終了、Acid Mothers Temple Shopzoneも設営完了、然れば晩飯供して下されど、生憎主菜はピザにして、イタリア以外にてピザを食らわぬ主義を頑固一徹依怙地に貫く私なれば、況して今朝は謎の炭水化物拒否症候群発症もすれば、ケータリングのチーズやハムやらサラダやらにて御茶濁させて頂きし。

 

 

大英帝国にてピザ堪能される皆様之圖。

 

 

ドラムヘッドアートの世界的第一人者たる砂十島画伯、隙あらば作品制作に余念なし。然れば今宵の対バンのドラマーと思しき御仁より「俺のスネアヘッドにも描いてくれ」と懇願され、Mr.ハピネスこと幸せを皆に分け与える男たるNANI君なれば、此処は無償奉仕にて鋭意製作中之圖。

 

 

夏至まで6週間なれば、日も随分長くなるは当然、況して大英帝国の緯度を考慮すれば、午後9時半でさえ未だ斯くの如し。

 

 

今宵先鋒務め下さりしは、前回も対バン務めて下さりし重鎮サイケバンドSendelicaにして、燻銀のロック魂炸裂し捲り、これぞ真の生けるブリティッシュロックかな。

 

 

今宵は90分セットを披露せり。前回同様、オールドヒッピー御歴々が結集され満員御礼、然ればと当時宜しくサイケデリックジャムセッション的展開を根幹に、兎に角全員踊り狂われる果てに極楽浄土まで御案内せんと、90分ノンストップ・サイケデリックトリップ絵巻御開帳。更には前回、地元なれば偉大なるサイケデリックオリジネーターNik Turner (ex. Hawkwind) が顔出して下さり、2013年「LA Psych Fest 2013」Los Angeles以来なる9年ぶりの再会果たせど、その直後に逝去されれば、彼の御霊に捧げんとHawkwindSilver Machine」を急遽カヴァーせり。而して宇宙暴走族と化し銀河を駆け抜ければ、遂に大団円たるサイケデリック浄土へ至り幕。

 

[set list]

1. Dark Star Blues
2. Santa Maria
3. Black Summer Song
4. Flying Tea Pot - including In A Session Not In C

5. Sparkling Pink Lady Lemonade

6. Silver Machine

7. Cometary Orbital Drive

 

ネット上にてライヴ写真拾遺叶わねば、前回Nikと記念撮影せし1枚を代わりに再度貼らせて頂く次第。悪しからず。

 

 

投宿先たるホテルへチェックインすれば、前回商品等と共に欧州へ置き去りにせしマイ電子レンジ「蓮司」今宵戦線復帰果たせり。

 

 

本日Cardiganへの道中にて、今回初なるスーパーへ立ち寄れば、ツアークッキングに必要なあれこれを先ず買い揃えんとす。先の北米ツアー宜しく今回も「メキシカン大作戦」にて挑まんとすれば、サルサ製作に不可欠なライム、パクチー、玉葱、プチトマトを筆頭に、トルティーヤ、ケイジャンスパイス、チリトマトサルサ、ワカモレ、チリペッパーオイル漬け、レタス、牛ミンチ、プラスティック製皿なんぞ贖いし。

アメリカの如くメキシコ料理がポピュラーにあらざる欧州なれば、タコス用の小振りなトルティーヤ等は発見叶わじ。

 

 

先ずは玉葱、プチトマト、パクチー刻み、ライム汁投下、日本より持参せし青唐辛子刻み、ポン酢共々投下、豪快に攪拌すれば、先ずは不可欠な「サルサ」完成、

 

 

レンジクッキングの革命児こと電子レンジ用魚焼き器、私が呼ぶ処の「焼きマシーン」に、牛ミンチをON! ケイジャンスパイス施し、蓋閉じるや蓮司へぶち込み4分加熱、

 

 

見事ええ感じに焼き上がるや、

 

 

蓮司にて1分加熱せしトルティーヤに刻みレタスをON! 焼き上がりし牛ミンチもON! 其処へ先のサルサ投下、更には「チリトマトサルサ」も添え、軽く包み是にて「ビーフブリトー」完成、いざ食らえば、嗚呼、我乍ら自画自賛惜しまぬ程に美味至極。

 

 

ホテルの部屋が無駄に暑けれど、空調装置見当たらねば、そもそも長時間眠れぬ上に、寝付けぬ暑苦しさ。然れど遂には睡魔の絨毯爆撃食らえば、遂に轟沈眠りに堕ち得し。

 

アメブロ仲間たるNANI君も投稿再開、今回のツアー中も並走投稿されんと思えばこちら
ジョンソンのツアー日記はこちら
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