箱 + 河端一＠桜川 environment 0g「Lost Paradise」 | 大ぼら一代番外地
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箱 + 河端一＠桜川 environment 0g「Lost Paradise」

2020年夏の初対バン以来、大いに注目させて頂く女性ミュージシャン箱 (SUPER ULTRA-HAKO-)嬢、久しく切望せし初デュオ企画させて頂けば、遂に当日朝迎えし。

未だ手水鉢に薄氷張る明日香の深山なれど、狂い咲く桜を横目に、

 

 

いざ下山せん。序でに定点観測。

 

 

今回のデュオに向け、久々にハーディーガーディー召喚、

 

 

更には正式名称存ぜぬ謎の楽器、パイプオルガンの如きパイプ備え、メロディオン宜しくボタン式アコーディオンの如き鍵盤備えれど、蛇腹の類い一切備えず、代わりに金属製歌口備えれば、ハーモニカ同様吐音吸音共に可、

 

 

ボタン式鍵盤付きハーモニカとして「accordina (アコディーナ)」と云う楽器は存在すれど、

 

 

こちらの演奏聴くや、成程実際にはほぼハーモニカにして、是とは根本的に異なれば、

 

 

パイプ備えるアコディーナなるも存在されにけれど、こちらは歌口あらざれば、概ねオルガンか、

 

 

 

結局私が所持するこの代物、正式名称も由来も全く不明にして、取り敢えずは「パイプアコディーナ」と仮称せし代物も召喚、ライヴ演奏は本邦初披露どころかワールドプレミア、然れど購入当時より状態は決して良好ならねば、其のコントロール不能な側面含め、大いに興味深き限りかな。

 

今宵の会場たるenvironment 0gへ到着せり。

今宵のイベントタイトル「Lost Paradise」は、environment 0g首領平野君が命名、此のタイトル案を告げられし際、奇しくも仮面ライダー555 20周年記念作品「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」鑑賞直後にして、思わず其の仮面ライダー555放送当時の劇場版作品「劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」なんぞ想起、是も何かの縁と快諾せり。

 

 

機材セッティングに凡そ1時間も要せど、上記の2点以外に、シンセサイザーと大正琴もセット、エレキギターは云わずもがな。

 

 

 

 

 

こちら箱嬢のセットなり。今宵は2部構成にして、ギターデュオもあれば、箱嬢が持参されしは、何とTALBOなるかな。思わず「それってもしかしてTALBO？」問えば御名答。私は嘗て学生時代、P-Modelの追っ掛けたりし経歴あれば、均か御両親が同年齢たる箱嬢との共通点が「平沢進」とは驚愕。

 

 

私がソプラノ大正琴持参すれば、箱嬢はベース大正琴持参され、大正琴デュオたる局面もあるや否や。

 

 

箱嬢に関せば、Mainlinerにて対バンさせて頂きし際、あの毒舌兄ィを以てしても、斯様に賞賛させる程と知れ。

 

 

第1部は、エレキギターデュオなり。そもそもSNS上にて、箱嬢がエレキギターを抱え演奏される写真拝見すれば、提案させて頂きしセットなり。

TALBOの6弦が切れていると思えば、何と故意にして、其の6弦を以て他の弦を擦弦し演奏され、而して私も弓弾きするや、擦弦デュオと化す一幕もあり。亦、グリッサンドギターにて多層的ドローン繰り出せば、箱嬢が爪弾かれる旋律の美しさに戦慄、そもそも私は1978年の音楽活動開始以来、仮令如何に前衛的演奏繰り出せど、常々其の中に潜む「美しき旋律」にこそ拘れば、是は未だ音楽活動開始以前の一人のリスナーとしても亦然り、然ればこそ其れが聴こえ来ぬ音楽には興味抱き得ぬ次第にして、仮令爆音ハーシュノイズであれ、其の中に美しき旋律が隠れ聴こえ来れば感慨無量、片や一聴美しき旋律の如きを歌われれど、所詮「美しさ擬き」たれば興醒めするは当然なり。


第2部は、様々な楽器等を以てのデュオにして、私は先述のパイプアコディーナやハーディーガーディーを駆使し、所謂ミニマルミュージック的な、シンセサイザーを以てElectro-Acoustic Music (電子音楽) 的な展開を披露する中、箱嬢は彼女特有の不可思議音響繰り出され、更にはフルートの調べに誘われ、愈々マルチバースの扉さえ開かんとされし。

 

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第。悪しからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱嬢のオフィシャルX (ex.Twitter) 等に動画公開されれど、動画のリンク方法存ぜねば、投稿記事共々無断にて貼り付けさせて頂く次第。悪しからず。

 

 

 

終演後、アンコール代わりに、客席からの要望にて、各楽器の実演解説させて頂けど、当方の浅学菲才晒すばかり、悪しからず。

 

今宵、箱 + 河端一＠「Lost Paradise」environment 0gへ御運び下さりし皆様、どうも有り難う御座いました。

 

膨大な機材も撤収完了するや、箱嬢やenvironment 0g首領平野君達と、界隈の某居酒屋にて打ち上げ、真面目話からアホ話まで百花繚乱。予てよりの謎たりし箱嬢の音楽的ルーツ伺い、其の意外な音楽的道程には、成程と頷かされる事頻り。

 

 

7月に同会場にてデュオ再演予定すれば、亦、大いに楽しみなるかな。箱嬢とは、正に親娘相当なる年齢差あれど、演奏を以て価値観共有し得ると思えば、今までに共演させて頂きしRosina de Peira、Daevid Allen、Gilli Smyth、Simeon、Mani Neumeier達と私とは、正に親子程の年齢差たれど、幾度も共演果たせば、年齢差関係なく認め合いし次第にして、斯くして音は世代を超え紡ぎ繋がれ行くものかと思えば、私も単なる老獪老害に留まらず、次世代へ何か繋ぎ得る故老と成り得んや否や。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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