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君には秘密。

隠しているのは辛くない。
そう言ったら嘘になる。

隠し事なくありのまま、洗いざらい話せたら楽なのかもしれない。

だけど君にだけは見られたくない。
君にだけは知られたくない。

情けない自分も、
ぐちゃぐちゃした真実も。

だからついつい抱え込んで隠してしまう。



我慢したり、頑張ったり、本当は凄く疲れるんだ。

だけどそうしないと君を困らせてしまうから。


泣いて叫んで手に入るなら私だって泣きたいよ。

だけどそんな事をして得られるモノになんか何の意味も無いのが解っているから、笑って耐えて毎日を過ごす。



そうやって一人戦う私の気も知らないで、君は他の泣いてる誰かのとこに行ってしまう。

正直ツラい。
君に嫌われたくなくて、
君に笑っていてほしくて、
君の側にいたくて、
私は今の在り方を選んだのに、思う様にはいかなくて。



泣いて泣いて隣にいてくれるのなら、例え君を困らせてでも私も泣けば良いのかな。

そんな風に思ってしまう自分が嫌で。

色んな想いが交差して、私の中は水彩画のバケツみたい。



君の前では何ともないよって顔して過ごしてるけど、本当は凄く凄く心が痛い。


言わなきゃ伝わらないのは解ってるけど、言えない事は悟ってよ。

『我儘言え』っていうのなら、言える位の安心が私は欲しいよ。

不安で怖くて、最初の一歩が出ないんだ。


大丈夫だって笑ってよ。

急がずに。

がむしゃらに走る君は凄くカッコいいけど、本当は少し怖い。

君の向かう先は定かではないけれど、只生き急いでいる様に見えて。
早く終りを迎えてしまう様に思えて。


大丈夫?
本当に向かうべき先に進んでる?

大切なものを失くしていないだろうか。
大事な何かを素通りしていないだろうか。

太陽は温かい。
雨は冷たい。

そんな当たり前の事だって、時には触れなきゃ忘れてしまう。

時々で良いから、確かめながら進んでいって。


一生懸命進む事と無理をする事は、似て否なるものなのだ、と。

生きるという事はただ、終りを迎えるその日まで走り抜けば良い訳じゃないのだ、と。


意味が無ければ空しいじゃない。
理由が無ければ悲しいじゃない。

何か抱いて生きてるなら尚の事、早く先へと急がないで。


多くは望まない。
けれど譲れない願いは、私より一分一秒でも長生きして。

私より少しでも先の未来を生きて。


君が同じ時代・世界で、人として無事生きてる事が何より私の存在する意味だと思うから。



君を抱いて生きるから。

桜。

いつかの後悔ばかりを繰り返す、君の居ない生活。

会えなくて、繋がらなくて、途方に暮れて涙して。


世界中で、こんなにも私をひとりぼっちだと思わせるのは君だけ。



でも。
世界中で、こんなにも私を独りじゃないって思わせるのも君だけ。


揺れる電車、袖引かれて一緒に生きる時間がかけがえのないものと知った。

微かに触れてる体温が、嬉しくて愛しくて、きっとこの身体は君に出会う為にあるのだと思った。



近付いては離れて、繋がっては解けて。

些細な事ですれ違い、何度も繰り返してきた過ち。

だけどもその度に、君は強さと優しさを、私は進歩と愛しさを手にして此処まで来れた。


いつかはそのまま離れていくのかもしれない。
でも、もう解けはしない絆もあるよね。


君と此処まで歩いて来れて良かった。

また春に出会えて良かった。



もしも願いが叶うなら、
次の春も、その次も、
君の隣で桜が見たい。
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