気象の研究をする学者だった。
森の中に、見上げるほど高い柱と、風車を立てて気象を観測する。
年配の私が高い柱に登ることを、助手は何も言わないけれど心配しているのが分かる。
いつも下で見守りつつ、
私がやりたいようにやらせてくれる。
雨雲がやってきて、風が強くなる。
風車の回転数が上がり、私の心は踊り出す。
「教授、雷ガヤッテキマス。ソロソロ戻リマショウ。」
頑張って日本語を学んでくれたのであろう、現地人の助手が心強く愛しいと思う。
キャンプ地に戻ったとたん、大粒の雨が降り出した。
観測所を設営するための、焼き板が濡れてしまう。
「布団を持ってこーい!」
この一言だけで、
乾燥させていた焼き板を集め出すもの、
焼き板の山で配置を指示するもの、
布団を取りに行くもの、
スタッフたちが瞬時に動く。
布団をかけ、濡れないようにするのだと皆が理解している。
しかもこの思い通りにならない自然のイベントを、皆が楽しんでいる。
私は天を仰いで大粒の雨を顔に浴びる。
私がやりたいことを、皆が理解し楽しんで手伝ってくれる。
自然とともに生きる喜びを、皆が分かち合っている。
こんな幸せなことはない。
なんと幸せな我が人生よ。
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これは私の前世なのか、誰かの意識が混線したのか、分かりませんが
むっちゃリアルで鮮明な夢!!!
朝起きてすぐ書いて、タイトルつけなかったら書いた日付になったんですが…
そう、台風が発生してるとは知らなかった4日前。
で、今日のニュースを見て思ったのです。
私たちは、自然のイベントを、疎ましがったり怖がったり不安がったり心配しすぎてないかな。
雨雲の力強さに心躍る
風が吹いたら回転する風車を喜ぶ
雨が降ったら濡れないようにする
夢の中ではひとつひとつが、心を動かしてくれるイベントだった。
「自然に寄り添い生きるということを意識せよ」
とのメッセージかなと思ったのです。
思い通りにできないことを憤り悩み不安がるより
風に吹かれて姿を変える雲のように柔軟に
一瞬一瞬を
心配しすぎず
不安になりすぎず
この自然のイベントに柔軟に対応しませんか。