虹
虹
虹
虹
虹
虹
変な字だと思いませんか?
『虹』という字が指し示すものはとっても美しいのに…
何故に虫!?
で書いたように、『ムシ』は古代の日本人にとって生命の繁栄の象徴でした。
ほらほら、ちょっと前日本を騒がせた毒蟻、ヒアリを思い出して下さい。
昆虫ってぶわぁっと増え広がるでしょ?
そんなイメージを好意的に捉えた感覚が『ムシ』です。
古代日本人が指し示す『ムシ』は昆虫だけでなく爬虫類も含まれているようです。
よく『ムシ』と表現されるのが『ヘビ』。
そして『ヘビ』と表現されるものと同義的なのが『龍』。
虹
この漢字は亀甲文字を発端とします。
『虹』は二匹のヘビもしくは龍を表した文字。
雌雄同体の双頭のヘビであったり、
主虹をオス、副虹をメスと見立てた龍と表現されたり。
『虹』という漢字に虫へんがつくのはそのためなんですね。
虹色の鱗が綺麗な白龍…が、古代の人々にも見えていて、身近な存在だったのではなかろうか…とふと思いました。
太陽の光が水滴の中で反射され、
40~42度の角度で人間の網膜に届くと脳が虹として像を結びます。
ここポイント。
言い方を変えてみましょう。
太陽の反射光が特定の角度で観察者の目に届いて初めて虹が完成する。
虹を完成させるには『見る人』が必要なんです。
見る人の位置や角度によっては色や濃さや場所が違うし見えない場合もあるわけです。
それぞれの人が観察者としてそれぞれの虹を見ている。
だから
同じものでも見え方が違う。
同じものを見える人と見えない人がいる。
ほらね、
私には獣っぽい顔に見える龍の姿が
爬虫類っぽい龍に見える人もいれば
声だけ、意識だけ感じる人もいるし
神様や他の何かに見える人もいて
感じない人もいる…
ってのと同じ。
確かにあると思っていたこの世界は
脳裏に結ばれる像にすぎなかった。
少し角度を変えて眺めると
びっくりするほど曖昧なもので
いつの間にか存在し
いつの間にか消えゆく像で溢れていると感じます。
どれも儚く
虹のように美しい。
この世界は脳が創りだした幻、
なのであれば
誰しもがrainbow chaser(空想家)であると言えますね。
写真は… 新作と言うほどでもありませんが、たくさん創ってみた虹色のオルゴナイト。