狐につままれた?龍の石碑の神隠し | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

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この世界の美しさ
自然の摂理の巧妙さ
命の営みの不思議さ

センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

その日は雨の予報だった。

降水確率80%。
楽しみにしてる特別な日なのに。
前日はこんなにもいい天気なのに。
 
空を見上げる。
 
お天気龍に話しかける。
 
なーなー、明日さぁ、
快晴にしろとは言わへんからさぁ、
せめてちょっとだけでもこんな青空見せてくれへん?
 
「えぇ~でぇ~」
 
 
・・・返事、軽っ
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
そんなやり取りがあった翌日、
案の定どんより雨雲に覆われた空、
小雨がぱらつく中、私は伏見稲荷へ出かけたのでした。
 
見事に続く鳥居の途中、山へ向かう脇道が気になって行ってみることにしました。
 
 
雨でぬかるむ山道、他に人はいません。
 
その先にはお社が2つ3つ?
 
近づいて私は息を飲みました。
 
「白龍大神」
 
予備知識のなかった私は
稲荷に龍が祀ってあるとは思ってもおらず。
 
石碑に書かれた文を読んでさらに鼓動が高鳴りました。
 
 
龍神は宇宙からやってきた。
目は金色に光り、
姿を自在に変えられ、
透明にもなる。
 
私がビジョンの中で見た通りのことが書かれていたのです。
 
その時、ばらばらっと大粒の雨が降ってきました。
 
ついに本降りか?
 
空を見上げると…
 
頭上の分厚い雲がぱっくり割れ、
青空が見る見るうちに広がってゆきました。 
 
 
大粒の雨はお天気龍からの合図?
願いを叶えてくれたんだ!!!
 
日の光が、濡れた木々を照らし幻想的に美しい。
スポットライトのように森に差し込む光。
 
(実際に当時森の中で撮った写真です)
 
導かれるように奥の森へ入ってゆくと…
 
またお社。
石の階段の上に文字が刻まれたたくさんの石。
 
「白龍」の文字も刻まれていました。
ぐわん、と周囲が回った気がしました。
 
その時から帰宅するまで、私はふわふわした感じが続いたのでした…。
 
と、ここまでが3年半前の話。
 
この約1年後の初詣で私は初めて白龍に出会ったのです。
 
 
さて、どんだけWeb検索してもあの石碑が出てこない。
 
写真撮っときゃよかった。
 
あの石碑をもう一度読みたくて、
あの場所にもう一度行きたくて、
ちょうどキツネのナゾも知りたくて、
私は3年半ぶりに伏見稲荷へ行くことにしました。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
そうそう、こんな脇道だった。
そうそう、こんな山道だった。
あったあった、あのお社…
 
???
 
白龍大神のお社と石碑があったと記憶している場所が、事務所になっている。
 
奥の森へ続く道が…ない。
 
雰囲気は似ているんだけど。
似たような脇道がたくさんあるんだろうか。
 
でも、いくら探しても他の脇道は行き止まりだったり
せっかく上ったのに下り道だったりひたすら山道だったり。
 
”神隠し”とはこういうことを言うのだろうか?
 
 
狐につままれた気分の帰り道、
突然、鳥居と鳥居の間から記憶の中の、石の階段がある場所が見えた。
 
もっと森の中だった気がするけど。
 
ああ、でもこの階段だ。
文字が刻まれたたくさんの石、
白龍の文字もある。
 
もっと大きかった気もするけど。
 
前回と逆ルートで、この奥へ行けば白龍大神にたどり着くはず。
 
ところが…
 
・・・
 
道がない。
 
記憶の方角は草木に覆われた断崖。
 
どういうこと?
 
さっぱり分からない。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 
これぞ狐につままれたってやつ?
 
それか単なる私の記憶違い?
 
もしくは、この3年で土砂崩れしたとか
大規模工事してお社引っ越しましたかね伏見稲荷さん?
 
白龍大神が祀られたお社は伏見稲荷のどこかに確かにあるようです。
でも、
何度検索してもやっぱりあの石碑は出てきません。
 
さっぱり分からないままです。 
 
龍が宇宙から来たって書いてある石碑を見たとか、場所をご存知の方がいたら教えてください。
 
写真は伏見稲荷の中で見つけた、テイストの違いすぎる龍。
どっちもかわいい。