ブログネタ:好きなマンガ

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『ドラゴンヘッド』という漫画をご存知だろうか?
この漫画では、闇に対する恐怖を克服しようと扁桃体と海馬を切除した人々と、
自力で恐怖を乗り越えようと懸命に生きる人々との対比が顕著に見てとれる。

本来、人間において最も重要な情動は、「恐怖」であった。
なぜなら、恐怖の対象から逃避行動を取らなければ、生命が危険に晒されるからである。
「恐怖」は、生き残るための効果的な戦略として脳にプログラムされているようだ。

心理学的に「恐怖」とは、自己の存在に対して脅威となる対象が
明確になることによって生じる不快な状態のことである。

また、自己の存在に対して脅威となる対象が漠然としている場合を「不安」という。

「恐怖」は、脳の海馬および扁桃体と密接に関わっている。

ジョゼフ・ルドゥは、「恐怖」が条件づけられる経路として感情的計算処理回路を考えた。
これをルドゥは、「ぬかるみの近道」と呼んでいる。


ところで、昨今は「恐怖」に対して心理学とは違った考え方をしているようだ。

ホラー映画やお化け屋敷では、不安を喚起する効果音や演出が巧みに操作され、
突然何らかの対象や物体が現れるというものが多い。
この時、「不安」→「驚き」と情動が移り変わる。

心理学的にいうと、これは「恐怖」といえないだろう。
なぜなら、漠然とした対象における不安が明確になる前に
驚きという情動が発生し先行するからである。

つまり、現在のホラー映画やお化け屋敷では、
「不安」→「驚き」という変遷を「恐怖」とみなしているようだ。

ホラー映画やお化け屋敷といった娯楽は、
「恐怖」を楽しむという一見矛盾した考え方で成り立っているのである。

しかし、先述の通り「恐怖」とは生命の危険を回避するための情動であるはずだ。
それにわざわざ接近するのは、好奇心からか、それとも生命を危険に晒すことに無頓着だからか。
むしろ、生命を危険に晒したいのだろうか。

いずれにしろ、生命が危険に晒されることの少ない現在の人間
ならではの恐怖に対する考え方は、実に興味深いのである。


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ブログネタ:キレない方法

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心理学は現象の説明に終始し、応用しにくい。
しかし、心理学を応用すると社会に上手く適応できることがある。

バイト先で40代・50代の人に仕事を教えることが多い。
失礼だが、物覚えが悪く、私のイライラは頂点に達する。

そんな時、状況から切り離された知識を詰め込む『注入主義』を改め、
状況に応じて自分で考えさせ、必要なら口を挟む『状況的学習』に切り替えると、
仕事を覚えてくれることがある。

イライラが嬉しさに変わる瞬間である。

しかし、人によっては『ブーメラン効果』により、教えた仕事方法と違うやり方をする人もいる。


そんな彼らを指導する立場にありながら、彼らと同じ給料しか貰えないので不満が募る。

そんな時、『公正理論』を援用し、自分の主観的なインプットを下げてみたり、
比較対象の主観的なアウトプットを下げインプットを上げてみたりする。

私と同じ不満を持つバイト仲間には、この理論をすすめ、なだめ、そして励まし合っている。


少しでも給料を上げてくれるなら『クレスピ効果』により、我々の仕事量が劇的に増加するだろうに。


『譲歩的要請法』を使い、給料の値上げ交渉をしようかな。


そんなことを考えながら、心理学を無理矢理応用し、バイトをどうにかこうにか続けている。

心理学は我慢強さを学べる学問なのかもしれない。



*理論の応用には、私の独断と偏見が多分に含まれています。

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プランと状況的行為―人間‐機械コミュニケーションの可能性/ルーシー・A. サッチマン

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まず、図を見て欲しい。



交差点の部分に黒いパッチのようなものが見えないだろうか?

これを『ハーマン格子錯視』という。

『ハーマン格子錯視』は、視神経細胞のオン-中心・オフ-周辺型受容野において、
マイナスの側抑制が過剰にかかり、周辺部より暗く見えてしまうことで生じると考えられている。

しかし、交差点だけを注視すると、黒パッチは消えてしまう。
これは、受容野が狭まることで交差点にスッポリと受容野が収まり、
興奮と抑制が均等になるためらしい。

そんなことをゼミ内で話していた時のこと。

『ハーマン格子錯視』の響きが気に入った私は、
『ハーマン格子錯視』を連発していて、あることに気づいた。

勘のいい人は、すでにお気づきかもしれない。

『はーまんこうしさくし』

どこか、おかしな所がないだろうか?
どこか、下ネタの匂いがしないだろうか?

これ以上は、言いませんけども。
それからというもの、先生が『ハーマン格子錯視』と言うたびにニヤニヤしていた。

意識しないで使う言葉には、常に危険が付き纏う。


[今回の参考文献]

現在、仙台市では多数の大型開発プロジェクトが進行中である。

仙台一番町プロジェクトでは、東北学院跡地に37階建ての高層ビルが建設予定である。
東北の新たなランドマークとして、完成すれば市内随一の規模となる。

このプロジェクトを初めとして東二番町通りでは、

仙台本町プロジェクトによる三井ガーデンホテル、
その向かいの仙台中央署跡地に仙台一番町四丁目ビル、
すでに営業を開始している仙台ファーストタワーなど開発ラッシュとなっている。

仙台駅前にはPARCOとエスパル2を建設中であり、
高速バス乗り場がペデストリアンデッキと一体化する計画もある。




花京院一丁目には大塚家具が進出予定であり、

仙台駅東口に劇場整備構想としてミュージカル劇場建設を計画している。
これは、合計1200席を設け、劇団四季などの長期公演を呼び込もうとしている。

アーケード街では、藤崎向かいの杜の都信用金庫一帯が再開発の対象とされ、
三越向かいには東一センタービルがオープン予定だ。

デスティネーション・キャンペーンを来年に控えて、
五橋にアパ・ヴィラ・ホテル、
仙台東宝ビルにロイネットホテルが入居予定である他、
リッチモンドプレミアホテル、コンフォートホテルなどホテル建設も相次ぐ。

仙台市に残された最大の都市空間82haをいじる
「仙台市あすと長町土地区画整理事業」では、中華街構想が消滅したものの、
仙台私立病院の移転も決まり、大型マンションや商業・業務・医療・福祉施設が充実するようだ。

一方、買回り品の購入シェアを都市中心部から奪った郊外の大型店舗は、
今後更に増加する。
ダイヤモンドシティ・エアリでは飽き足らず、
泉パークタウン・新富谷ガーデンシティ・仙台港後背地センター地区のそれぞれに
大型アウトレットモールが出店予定である。

仙台市地下鉄東西線は総事業費2735億円の大規模プロジェクトで2015年度の開業を目指している。
仙台壱高前に連坊駅ができるそうだが、
西公園・荒井・新寺・卸町・薬師堂・六丁の目でも区画整理が進行中だ。

注目は国際センター駅周辺で、広瀬川の高架橋下で多数の店舗やフリマが出店されるなど、
新たなデートスポットになると予想されている。





東北大学が数百億円を投入して青葉山に新キャンパスを設置するとしており、
この周辺は学術・芸術・文化・国際交流の拠点となるようだ。

私が最も楽しみにしているのは、来年完成予定で錦ヶ丘に建設中の「新仙台市天文台」だ。
完成すれば、総合天文台として国内最高レベルになるそうだ。

そして、私にとって最も深刻な国分町再生計画。
電線を地中化し、元鍛治町公園周辺に大型駐輪場を整備予定だそうで、
より安全安心な歓楽街を目指すだと。

なめてんのか、と。
その前に風営法と県条例を緩めようよ、と。

そりゃデリヘルは在庫いらずで粗利益がハンパないみたいだし、店舗型は危険かもしれないよ。
しかし、数店のおっパブとセクキャバでどうやって楽しめというのか。

仙台初のセレブパーティが注目を集めている?
仙台発のアイドルユニットが2組いる?

どうでもいいっちゅーの!




芸術・美術作品を鑑賞するとき、知識や記憶が邪魔になることがある。

知識は自らの思考を規定し、知識によって予期や先入観が生じてしまう。
それによって外界の情報は歪んで認知されることもある。

それをトップダウン処理という。

芸術・美術作品を美しいと感じるのは、恐らくトップダウン処理が働いていると考えられる。
つまり、美しいと感じる心は知識による規定を受けているのではないかということである。

一方、感覚器官によって入力された情報を処理し、

より高次の枠組みを形成していくことをボトムアップ処理という。


トップダウン処理とボトムアップ処理は、人間の能動的な情報処理にとって不可欠だと考えられている。

しかし、こと芸術・美術作品に関して、トップダウン処理がかかりすぎるのは好ましいことではない。

知識を詰めすぎると、トップダウン的処理がかかりすぎるため、

物事は知識からの激しい干渉を受け拘束される。

もちろん、外界からの情報を効率よく処理するためにはトップダウン処理が必要とされるわけだが。

眼前にあるものをそのまま捉えることは困難であるが、

芸術・美術作品を鑑賞する前に知識は不要なのかもしれない。

ボトムアップによる外界の情報を入力し処理することで生じる様々な感情を大切にしたい。
そこでは、美しさを感じることが出来ないかもしれない。
それでもよいのではないか。

岡本太郎作『明日の神話』を鑑賞しながら、そんなことを考えた。


明日への神話      明日への神話①


知識は、想像力への扉を固く閉ざしてしまうのではないだろうか。


[今回の参考文献]

知性と感性の心理―認知心理学入門/行場 次朗
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