まず、図を見て欲しい。



交差点の部分に黒いパッチのようなものが見えないだろうか?

これを『ハーマン格子錯視』という。

『ハーマン格子錯視』は、視神経細胞のオン-中心・オフ-周辺型受容野において、
マイナスの側抑制が過剰にかかり、周辺部より暗く見えてしまうことで生じると考えられている。

しかし、交差点だけを注視すると、黒パッチは消えてしまう。
これは、受容野が狭まることで交差点にスッポリと受容野が収まり、
興奮と抑制が均等になるためらしい。

そんなことをゼミ内で話していた時のこと。

『ハーマン格子錯視』の響きが気に入った私は、
『ハーマン格子錯視』を連発していて、あることに気づいた。

勘のいい人は、すでにお気づきかもしれない。

『はーまんこうしさくし』

どこか、おかしな所がないだろうか?
どこか、下ネタの匂いがしないだろうか?

これ以上は、言いませんけども。
それからというもの、先生が『ハーマン格子錯視』と言うたびにニヤニヤしていた。

意識しないで使う言葉には、常に危険が付き纏う。


[今回の参考文献]