アフォーダンスとは、動物が環境から直接に知覚する、環境が備えた情報のことである。

例えば、膝くらいの高さで、硬くて、平らなものは「座る」ことをaffordする。

アフォーダンスの提唱者であるGibsonは、

アフォーダンスが知覚者の主観や欲求で変化しないことを強調している。

しかし、Normanは、アフォーダンスが事物を心理的に解釈した結果生じるものであり、

その解釈は知覚者の過去の経験や知識に基づいているものとしている。


境先生や佐々木先生に怒られてしまいそうだが、今回はNormanのアフォーダンスの定義を援用しよう。

では「おっぱい」のアフォーダンスとは何だろうか?

「おっぱい」は、触る、揉む、揉みしだく、つまむ、かじる、こねくりまわす、

掴む、舐める、寄せる、持ち上げる、吸う、叩くなどなどを我々にaffordする。

これには、寄せて両成敗、揉んで揉んでかじるなどのコンボが可能である。

また、「おっぱい」の形状によってアフォーダンスが変化する可能性がある。

例えば、釣鐘型の「おっぱい」は、つまむことを強くaffordするかもしれないし、

お椀型の「おっぱい」は揉むことを強くaffordするかもしれない。

これは、槙先生の言うように、アフォーダンスには強度が存在することを示唆している

私の理想の「おっぱい」は正規分布を描くものだが、それが最も激しくaffordするのは、やはり「顔を埋める」だろう。
もしくは、「吸収(吸い込まれる)」をaffordしているのかもしれない。

ダラダラと論じてきたが、私が最も言いたかったことは

「おっぱいは大きさでも形でもなく、どれほどのアフォーダンスを我々に提供するかが重要だ!」ということだ。



[今回の参考文献]

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アフォーダンス-新しい認知の理論/佐々木 正人
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誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論/D.A. ノーマン
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環境心理学―環境デザインへのパースペクティブ/槙 究
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心理学では、情動と感情と気分を区別している。

情動とは、

比較的激しく筋緊張・心拍数上昇などの身体表出を伴うことが多い、一過性の作用のことである。


一般的に情動は、受容・嫌悪・怒り・恐れ・喜び・悲しみ・驚き・期待の8つに分類される。

それを基本的情動と呼ぶこともある。

そして、人間特有の高級な情動を司るのは、脳の前頭連合野だといわれている。


情動は、我々の生存のために必要不可欠である。

恐怖となる刺激を回避し、喜びを発生させる有益な刺激に接近することで、

我々は生存の可能性を高めている。



今回は、「喜びニコニコという情動を取り上げる。

心理学で「喜び」とは、

自己の状態が改善向上した状況で生じるポジティブで接近傾向を伴う快情動のことである。


喜びという情動には、基本的に笑顔と涙という表出が伴うことが多い。

恐らく、ちょっとした喜びには笑顔が、深い喜びには涙が伴うのだろう。
「歓喜の涙」という言葉があるくらいだし。

経験上、喜びに涙が伴うときは自分で努力した結果が報われた時が多く、

喜びに笑顔が伴うときは他人から何か恩恵を受けた時が多いような気がする。


つまり、喜びと涙は能動的な組み合わせであり、喜びと笑顔は受動的な組み合わせであるといえよう。


さまざまな理論を引用するまでもなく、

「喜び」という情動は大切にしたいものである。

なぜなら、「喜び」は人間関係や社会関係がうまくいっている証であると思うからだ。

喜びが溢れているうちは、まだまだ大丈夫だろう。
喜びに溢れる人間関係と社会関係を維持していきたいと思う今日この頃。


いずれにしろ、喜び組ってすごいよね!!

ドーパミンが溢れ出る煮汁のようだ。



【今回の参考文献】


図解雑学 心理学入門/久能 徹

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目からウロコの脳科学―心と脳はここまで分かった!/茂木 健一郎

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「賢いハンス」という話を御存知だろうか?
心理学では割と有名な話らしい。

1904年のドイツに、天才と称されるハンスという名の1頭の馬がいた。
なんと、この馬は計算ができるというのである。


この馬は出された算数の問題に、自らの蹄を鳴らした回数で答えたという。
しかし、ある科学者の調査の結果、ハンスは計算をしているのではなく、

問題の出題者の表情や仕草を巧みに読み取り解答を導き出しているということがわかった。


なぜなら、ハンスは出題者が解答を知らない場合に答えられなかったのである。

・・・・という話である。

どちらにしろ確かに賢い馬かもしれないが、それは馬レベルの話である。


人間は相手の表情や仕草から感情を読み取ったり、

相手の望んでいる解答を導き出す事などを日常的に行っている。

動物を扱ったテレビ番組で、頻繁に「賢~い」というコメントを耳にするが、それには賛成できない。
人間にとっては計算をしたり、芸をする事など朝飯前だからである。


その「賢い」という表現には、動物を人間より劣ったものとして捉えているという視点が見え隠れする。
そんなに暗に見下さないで、はっきり見下せばいいじゃない。

動物を「賢い」という時、必ず人間と比較してみてほしい。
もし人間には簡単にできることを動物がしていた場合、「動物にしては賢いね」とか言えばいい。
そちらの表現の方が、すっきりしてるじゃない。

確かに、霊長類研究所 のアユムは凄まじい。

彼のアイコニックメモリーは、人間のそれを遥かに凌駕する。


ゴリラの握力は、1トンもある。

人間は簡単に捻り潰されるだろう。


しかしである・・・


レッサーパンダが立っただと??
クララはちゃんと立ってるじゃないか!!
人間はとっくの昔に2足歩行だっちゅうの!


イルカが賢いだと??

中国雑技団 の方が、恐ろしいほどの芸を見せ付けてくれるぞ!!



[今回の参考文献]

クリティカルシンキング 不思議現象篇/Lewis Vaughn
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武器を持てば、使いたくなる。
豊かになれば、助長する。
楽な方を選択し、快楽を貪る。

どうやら人は低きに流れ、人の心も低きに流れるようだ。
だが、それは自然なことではないだろうか?

複数の選択肢がある場合、得られる利益とリスクを考慮し、自分にとっての利益を最大にする最適解を導出する。

また、考慮されるのは利益とリスクだけではない。
自分の能力・金・時間・労力・状況など実に多数だ。

興味深いのは、この時必ずしも利益が最大になるものを選択するとは限らないということである。

それを人は、「妥協」と呼ぶかもしれない。
妥協は、一般的・社会的にあまり好まれる行為ではない。

しかし、現実問題として妥協しない人間の方が少ない。
多くの人が、少なからず妥協して生きている。
むしろ、妥協しない人間は傍目から見ると痛い人間に映る。

安定を選択するか、危険でも最大の利益を選択するかは個人の自由だが、リスク・ヘッジは必ず必要になる。

人の心が低きに流れても、落胆も絶望もする必要はないのである。



「やってみなければわからない」という発言は多くの場合、賛成できない。
なぜなら、自分に出来ることと出来ないことを区別できないと露呈しているからだ。

絶対に自分に出来ないことは、少なからずある。
もちろん、出来ないことが出来るようになることもあるが。

理想と現実の狭間で苦悶するよりも、自分がどのような立場にあり、どのような能力を有しているかを常に把握する必要がある。


要するに、現状を正確に把握し、背伸びしないのが理想だということだ。



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感覚とは、

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚・運動感覚(自己受容感覚)・平衡感覚・内臓感覚のことである。

その中でも視覚によって得られる情報は、日常空間を生きる我々にとって重要な位置を占めている。

視覚は、2次元平面の網膜像から3次元立体像を復元するという不良設定問題を常に解いている。

また、我々が視ている世界は、常に0.5秒後の世界であり、その0.5秒を脳は常に補っている。

このように、視覚は好奇心をそそる対象である。


しかし、最も早期に発達する感覚は、聴覚である。 耳

視覚が生後半年で急速に発達するのに比べ、聴覚は母親の胎内にいるときからすでに発達している。
音は羊水を伝わるので、胎児にも外の世界の音が聞こえているのだ。

胎児は、聴覚からどのような世界を想像しているのだろうか? ラブラブ!

これから生まれ出る世界に期待と不安を膨らませているのか?
はたまた、「パパでちゅよ~」とか言ってるアホな奴がいるなどと思っているのだろうか?

いずれにせよ、聴覚情報は想像力の強力な源泉だと考えられる。

視覚は、聴覚よりも強力に環境世界を規定してしまうので、想像力を発揮する隙間がない。
つまり、視覚に依存した生活は、我々の想像力を阻害する恐れがあるということだ。


例えば、中学生の時は想像だけでオ〇ニーできたのに、今やAVなしでオ〇ニーできないという人は多い。

これは、発達段階で視覚的に依存して生活することにシフトしている証拠である。

他にも、「妾(めかけ)」があげられる。


「妾」は差別的な意味合いがあるので使われなくなったが、

本来は「目欠け」と書き、目を潰された女性のことを指していたらしい。


目を潰された女性は、あっちの感覚が鋭敏になるため、

高貴な殿方たちは女性の目を潰し、スケベ心を満たしていたという。


また、SEX中に男性は視覚に依存し、女性は聴覚に依存しているという報告がある。
そして、女性に目隠しをするというプレイもある。

だが、目隠しするのは男性の方がよい。
それにより男性は想像力を発揮し、さらなるステージへと足を踏み出すことだろう。


そっと目を閉じ、耳を澄まそう。 耳
そこには、想像力への扉が開かれているはずだ。

【今回の参考文献】

視覚世界の謎に迫る―脳と視覚の実験心理学/山口 真美
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心理学
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