アフォーダンスとは、動物が環境から直接に知覚する、環境が備えた情報のことである。
例えば、膝くらいの高さで、硬くて、平らなものは「座る」ことをaffordする。
アフォーダンスの提唱者であるGibsonは、
アフォーダンスが知覚者の主観や欲求で変化しないことを強調している。
しかし、Normanは、アフォーダンスが事物を心理的に解釈した結果生じるものであり、
その解釈は知覚者の過去の経験や知識に基づいているものとしている。
境先生や佐々木先生に怒られてしまいそうだが、今回はNormanのアフォーダンスの定義を援用しよう。
では、「おっぱい」のアフォーダンスとは何だろうか?
「おっぱい」は、触る、揉む、揉みしだく、つまむ、かじる、こねくりまわす、
掴む、舐める、寄せる、持ち上げる、吸う、叩くなどなどを我々にaffordする。
これには、寄せて両成敗、揉んで揉んでかじるなどのコンボが可能である。
また、「おっぱい」の形状によってアフォーダンスが変化する可能性がある。
例えば、釣鐘型の「おっぱい」は、つまむことを強くaffordするかもしれないし、
お椀型の「おっぱい」は揉むことを強くaffordするかもしれない。
これは、槙先生の言うように、アフォーダンスには強度が存在することを示唆している。
私の理想の「おっぱい」は正規分布を描くものだが、それが最も激しくaffordするのは、やはり「顔を埋める」だろう。
もしくは、「吸収(吸い込まれる)」をaffordしているのかもしれない。
ダラダラと論じてきたが、私が最も言いたかったことは
「おっぱいは大きさでも形でもなく、どれほどのアフォーダンスを我々に提供するかが重要だ!」ということだ。
[今回の参考文献]
- 生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る/古崎 敬
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- アフォーダンス-新しい認知の理論/佐々木 正人
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- 誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論/D.A. ノーマン
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- 環境心理学―環境デザインへのパースペクティブ/槙 究
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