心理学では、情動と感情と気分を区別している。
情動とは、
比較的激しく筋緊張・心拍数上昇などの身体表出を伴うことが多い、一過性の作用のことである。
一般的に情動は、受容・嫌悪・怒り・恐れ・喜び・悲しみ・驚き・期待の8つに分類される。
それを基本的情動と呼ぶこともある。
そして、人間特有の高級な情動を司るのは、脳の前頭連合野だといわれている。
情動は、我々の生存のために必要不可欠である。
恐怖となる刺激を回避し、喜びを発生させる有益な刺激に接近することで、
我々は生存の可能性を高めている。
今回は、「喜び」という情動を取り上げる。
心理学で「喜び」とは、
自己の状態が改善向上した状況で生じるポジティブで接近傾向を伴う快情動のことである。
喜びという情動には、基本的に笑顔と涙という表出が伴うことが多い。
恐らく、ちょっとした喜びには笑顔が、深い喜びには涙が伴うのだろう。
「歓喜の涙」という言葉があるくらいだし。
経験上、喜びに涙が伴うときは自分で努力した結果が報われた時が多く、
喜びに笑顔が伴うときは他人から何か恩恵を受けた時が多いような気がする。
つまり、喜びと涙は能動的な組み合わせであり、喜びと笑顔は受動的な組み合わせであるといえよう。
さまざまな理論を引用するまでもなく、
「喜び」という情動は大切にしたいものである。
なぜなら、「喜び」は人間関係や社会関係がうまくいっている証であると思うからだ。
喜びが溢れているうちは、まだまだ大丈夫だろう。
喜びに溢れる人間関係と社会関係を維持していきたいと思う今日この頃。
いずれにしろ、喜び組ってすごいよね!!
ドーパミンが溢れ出る煮汁のようだ。
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目からウロコの脳科学―心と脳はここまで分かった!/茂木 健一郎
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