
ちなみに検定の公式サイトの鏡のページをスクロールしていくと、

2回前の第17回検定の「受験者データと講評」の案内があって、ここから第17回分にアクセスできます。
でも、「第18回」(前々回)の「受験者データと講評」へたどり着く方法はこの検定HPから明示的に行けるようになっていません。
試みに「第18回天文宇宙検定 受験者データと講評」でグーグル検索するとページは存在して、データなり講評を見ることができます。
公式ブログなるものがあるようで、ここに公開されています。

第18回は悪名高い,,,と私が言っている検定回で上掲に示されているように1級の合格率が「ゼロ%」になった回です。
+++
以下は、基本改変無し。太字がコメントのまま。不要なところをカットしただけ。
「合格者ゼロになったことに関するもの」
バッドニュースとしては、今回の試験では残念ながら1級合格者が0名であった。これは当検定試験において2回目のことで、前回は第15回試験(2023年5月開催)で1級合格者が出ていない。他の級と同じく1級の試験も毎回同じぐらいのレベルにしているつもりだが、難易度は多少は変動するし、そのときどきでの問題と受験者の相性のよしあしもあるだろう。あと一歩という方はおられたので、懲りずに挑戦を続けていただきたい。
,,,なんかあまり出題側としての反省がありませんね,,,
第15回と第18回ということは、3回に一度くらいは合格者ゼロなの?
作問者側として反省はないのかな?
「試験に臨む心構え」
出題範囲が限られていない1級では、さすがに正答率が高いものでも80%ぐらいだ。論理的に考えて正答に辿り着ける問題も少なくないので、知らない内容の問題でも、論理的に正答を推測できないか、時間の許す限り考えてみてほしい。
「作問者として」
1級では、正答率が低いものは10%程度しかなくて、ランダムに選択した場合より明らかに低いように思われる。1級受験者はさすがにランダムに回答を選んでいるわけでないようだが、逆に、考えすぎてしまうのだろうか。理由ははっきりしないが、この数年の正答率を眺めて、一番、興味深かった現象である。
誤答傾向については、ひっかけ問題に近い内容となっているということなのでは?まじめに勉強した人が普通に答えられる問題文/選択肢の内容にすべきだと思います。
++++
ちなみに、「第19回 天文宇宙検定 受験者データと講評」で検索してもまだ出ていないようです。
第18回検定は2024年11月実施で、公表が2025年4月14日。19回は6月実施。
ちなみに第17回は、9月20日付で公表されています。
もう次回検定試験の応募が開始されているのに、前回検定試験の講評や分析が出ていないって正常な状況なのかな?
試験まであと40日ほどしかないのに、受験者はどういう心構えで受験準備すべきなのか。
以下、公式ブログから、1級受験者に対する勉強の方法に関するコメント一覧。
第18回から
上掲
第17回から
1級になると、どうしても“数式の壁”が現れ、その壁を乗り越えないと進めない部分が出てくるだろう。そんなときは、一度、数式で書かれた内容を、文章で表してみてほしい。たとえば、今回の1級【問11】で出てきた角運動量Lの式ma2ωは、“角運動量とは回転方向の運動量のようなもので、質量と回転半径と回転速度を掛けたものになる。ただし、回転速度は回転半径と回転角速度を掛けて表すこともできる”あたりだろうか。後は、質量にm、回転半径にa、そして回転角速度にωの文字を割り当てれば角運動量の数式になる。言葉による表現でも数式による表現でも、表している内容は変わらない(慣れれば数式の方が便利だというだけ)。
第16回から
1級攻略法としては、何度か書いたように、天文学だけでなく、大学初年級の数学や物理(微積分と微分方程式と力学)も合わせて勉強するということは重要である。また今回の出題にもあったが、重力(万有引力)に関わる問題など、定番問題を押さえておくことも大事だ。星のHR図や進化など、天文の基本だが2級で学ぶ内容については、その一歩先の範囲を学んでおくと1級に対処できることがあるだろう。逆に、磁場や輻射場、高エネルギー天文学など、2級までの公式テキストではほとんど出てこない概念も、1級問題には出やすい分野だといえる。最後に、今回の問8 プラネタリウムの発明から100年の設問のように、時事問題は出題範囲が限られており山を張りやすいので、ここらへんは落とさないようにしてほしい。
第15回から
理系大学の学生や(文系大学に分類される)教育系大学の理系学生は、高校で地学を履修していないことが多いので、大学1回生の必修授業(半年15回)で2級テキストが非常に使いよい。同様に、1級参考書『極・宇宙を解く』は、理系大学や教育系大学理系などで、2回生~3回生向けのテキストによい(分量が多いので、半年で半分ぐらいしかできないが)。
このように、教育系大学などでは、2級テキストと1級参考書がスムーズに接続して使用されることもあるのに、1級が格段に難しくなる原因は2つほどある。一つは1級で扱う範囲(分量)が非常に多くなることだ。ただ、2級と重なっている内容も多いので、まったく新しい内容や用語は思うほどはないだろう。もう一つは、質的な問題として、数学的な計算と物理的な解釈が深くなっている点だ。すなわち、大学初年級で習う(復習する)、微積分や微分方程式などの数学的処方や力学その他の物理が、1級参考書では(簡単な説明はあるが)ふつうに使われている。大学であれば1回生でいろいろ学んだ後に、1級参考書へスムーズに接続できるが、一般的には、ここらへんが1級のハードルを上げているのではないかと考えられる。逆に言えば、若干の遠回りだが、天文学だけでなく、大学初年級の数学と諸科学(とくに、微積分と微分方程式と力学)も合わせて勉強してもらえると、『極・宇宙を解く』などの理解も深く速くなると思う。宇宙や物質をより深く理解するためには物理的知識が不可欠であるし、物理的知識を得るためには、数学という言語を習熟する必要があるわけだ。
+++++
素直に納得できない内容です。
作問者はこういう所に着目して、「1級試験の合格者が少ない」という理由付けをしているのだ,,,と分かりました。
ともあれ、来年の6月に合格すればいいだけのお話なんですけども。