スピーカー修理日記 -74ページ目

スピーカー修理日記

世界のオーディオスピーカーのあれこれを紹介します。

Threshold STASIS3

stasis3

長期間保管されていたアンプを繋いだところ「煙が出てTRが一気に焼切れた」というもの。

調べてみると電流調整ボリュウムの接触不良が原因、写真右下の左に写っている測定器用高級ボリュウムが使われていたのだが接点圧が低く精細でもあり長期保管における接触不良が起るようである。

この接触不良により可電流が流れ、パワートランジスターを焼いてしまう。今回は右の安価(50円)なボリュウムに交換しました。

接触不良は50円のボリュウム交換は、直ぐに出来ますが、連鎖的に焼けてしまったパワートランジスター交換には手間がかかります。


また今回の故障とは関係ないが、このアンプのアウトプットヒューズには5Aが入っている、しかし現実的には5Aでは問題が起った時にはヒューズでは無くスピーカーが焼けてしまう!そこで5Aではなく1~2Aのヒューズに交換しておくことでスピーカーが守られます。
RAILヒューズも特別ハイパワーで使わない場合は、1~2Aにしておくとパワートランジスターが保護される。このヒューズが切れた場合はレベルメーターが全て点灯するので故障と勘違いしやすい!ヒューズを点検してみる交換後即切れる場合は故障。


・初めに書いたように元々付いている電流調整ボリュウムは接触不良を起こしやすく、連鎖的に他を壊す原因にもなります。修理に時には交換しておきましょう。

・基盤用TRはhfe100~200程度のトランジスターが使われている。最新のhfe500~600のトランジスターに交換すると発信する可能性があります。

・基盤のトランジスターは、パワートランジスターの連鎖で壊れる事は少ない。

・ちなみに使用されているトランジスターの8039と8052はPNP、8113はNPNです。

以上、このアンプの修理する方へ、ご参考になれば幸いです!

実は近日中に、あと2台もスレッショルドが修理に来る予定!

TANNOY HF-ⅢLZ Gold
3lzg 25cm

本日は何とか出荷を終え昨日届いた大きな箱を開けてチェックしてみることに・・・。箱ごと・・・?ペアで!

「症状は片方が極端に音が小さいのとビリついた音が・・・!」テストしてみると、確かに片方のツィーターが鳴っていない。念の為、写真左下のダイヤルをガチャガチャ回していると・・・出ました!これで修理完了。Q氏外出中の為、報告したのですが「念の為ユニットを外してチェックするように!」との事でblog用の写真を撮りながらテストしていると・・・ユニット単体でツィーターの音が出たり出なかったり・・・出てもジャリ付いた音!やはりユニットに問題ありそう甘くは行きませんでした!コイルの切れかかりですね。左上の写真のように見たところ問題はなさそうですが何処かが間違いなく切れ掛かり。更に写真上中央のようにサビサビ!これがジャリ付いた音の原因、すぐに錆びをとり錆び止め処理を・・・。前から紹介していますがTANNOYにはよく見られる症状です。

今回のツィーター断線は2週間前のHPD295 と同じ場所の切れ掛かりで前回は原因特定に1時間、今回は1分で特定!私も少し進化しているようです。

その後もう一台を確認の為、ユニットを外してみると、写真右上のようにエッジ部にコーティングがないんです。ロットの違いなのかよくわかりませんが・・・!このユニットに関してはツィーターは問題無かったのですが。

低域特性を特定してみるとコーティングのある方がfo60Hzとノンコーティングがfo75Hzなぜかノンコーティングの方が高いという結果がでました。これはまだ調整が必要なようです、Q氏の帰りを待ちます。


赤・・・コーティングありウーハー

青・・・ザビサビツィーター(クリーニング後)

桃・・・ノンコーティングウーハー

緑・・・問題なしツィーター

blogには書ききれていなかったのですが、ここ数日毎日タンノイの修理をしています、昨日もHPD385、今日も別の方のHPD385そしてこのⅢLZゴールド・・・まだDU386も控えています。つづく物ですね!

ALTEC 415

415 38cm

数年前に当社で修理した事のあるユニットです、今回はコーンが破れてしまい補修にやって来ました。コーンは515と同じようです。またフレームも515シリーズとほぼ同じようです。もしかすると戦前のスピーカーなのかも・・・少なくとも製造から50年以上は経っているのではないでしょうか?

よく見れば現在の「ALTEC」というロゴではなく「Lansing」というロゴですね。・・・下には小さく「Altec Lansing ・・・」とありますが。

最近、問い合わせの電話や修理依頼の荷物も多く届いた順に箱から出していたのですが、仕掛り品が多くとりあえず出荷しなければ、次の修理品を箱から出せません!!このblogのアクセス数アップと関係あるのでしょうか???

ALTEC 904-8A

9048a 38cm

これは珍しいアルテックの同軸ユニットを搭載した楽器用スピーカー!コーンも少し厚めで小さな箱でも低音が出る!ALTEC 515LFのコーンに近いようです。ダイヤフラムも違ってハイパワー用がついている、いつも修理に来るオーディオ用とは仕様が異なっていたそうです。写真がなくてすみません!

これは全然異なる、楽器用BOXにアルテックの楽器用ユニットを入れてあるようです。写真左下で見てわかるように差込みになっている事からも楽器用という事がわかる。しかしCDを繋いで鳴らしてみても低音までドドォーンと十分鳴っている!

赤・・・正面

青・・・背面バスレフ

後ろのボリウムをコントロールする事でツィーターを0にするなど音色を変える事ができるんです。Q氏もさっそくギターを繋いで鳴らしていたのですが・・・!?Q氏はギターが弾けませんでした!!!残念!

しかし弦を弾いた立ち上がりの音などを確認するために弾いていたそうです。

Technics SB-R100

sbr100 25cm

以前、私自身の研究用に購入した同スピーカーの修理を御紹介 したのですが、今回は修理依頼がありました。あれから1ヶ月・・・とても忙しく未だに1台しか修理できていませんでした。このスピーカーはドロンコーンの付いた同軸ユニットでウーハー・ドロンコーンのエッジが一体構造、先月の修理中に気が付く所もあり、このユニットに合わせた特殊エッジを装着する事にしました。少しでも低音が出るようエッジを変えました。

やはりこのスピーカーの修理は難易度が高く、とにかく時間がかかりました。まだまだ腕を磨く必要あり!!

JBL 1400Nd

1400nd 35cm/コーン+ダンパー+コイルの総重量97g

4台修理で何も問題なく修理を終えるはずが・・・測定するとグラフでは表われないが音がおかしい???50~80Hz付近でビビリが・・・!とりあえずコーンを外してみるが写真右下のようにギャップ2.6mmと、かなり広いコイルが擦れていたようには無いが、写真右中央のようにコイルに引っかかった後があった、しかしどうもこれではなさそう!?・・・その時Q氏が「見つけた!」と・・・、写真右上のようにセンターキャップの接着剤が剥がれバタついていた!あまりにさりげなく外れていて全く気が付きませんでした。

それにしてもこのコイル+ボビン厚み1.76mmもあるエッジワイズ巻き。それよりセンターのポールピース32mm、ヨーク25mmと幅が広い、それに対してコイル巻き幅15mmで全体にわたって8000ガウス(実測磁束密度)。これだけ巻いていてもショートボイスコイルです。

JBL-LE20

le20

写真左上のボイスコイル径は15.3mm、問題はコイルの周りにブツブツが・・・焼いてますね!その隣の写真、コイル内側にもブツブツが!これでは音が出たとしてもビビリなどの原因になります。更に写真右下のようにコーンのエッジ部裏に3箇所ダンプ剤の変わりにフェルトが貼ってあり、カチカチに!写真下中央のようにフェルトをめくると接着剤が硬化していました。

このLE20はLE25のアルニコ版で私は始めてみました。

この特性・・・特に緑のグラフ1kHzの信号を入れているのですが、かなり高調波が多くJBLの高域ってこんな物??って思っていていたのですが・・・やはり間違い再確認したところ焼けた事でコイルのギャップがシビアにあり当たっていたようでした。最終的に上記のグラフではなく測定し直したデータをお付けしてお返ししました。

Celestion MD500

celestionmd500

ミッドレンジのビビリ修理でしたが、ネジがゆるめてあるが、開けた形跡は無い!写真下左から2番目のようにガイドピンもありダイヤフラムはピッタリ付くのですが、それが初期からズレているのではないかと思っていたのですが・・・、次に気になったのがエッジ部がカチカチで石のような事、とりあえずこれを調整してからコスレを解消する事に・・・。写真上中央がダンプ剤が硬化しカチカチになったエッジ!左がダンプ剤を取り除き柔らかくなったエッジ!ダイヤフラムを装着するとコスレは解消されビビリ音はもちろん解消していました。原因は変形硬化したダンプ剤だったようです。

JBL 2235H

2235h4 38cm

4台セットで修理に・・・何も問題なく、blogで紹介する程のエピソードもなく修理は4代目に!コーンを触っていきなり違和感!!!コーンを沈めても帰ってこない!このユニットによく見られるのは写真上中央ゴミ除けのウレタンスポンジがエッジ同様劣化し磁気ギャップに入り込みコイルの動きが粘る事がある。しかし今回は異なる感覚が手に伝わってくる!開けてみて納得!!焼いてます。それも激しく!コイルは熱でグラデーションになってるし、ボビン内側は左の写真のように内側に腫れ上がっています。8Ωあったのでコイルは生きているのですがボビンは参った!最終的にはボビンも修正し上記のグラフのように4台の特性が揃いホッとしました。

ALTEC 416-8CD

4168cd 38cm

お客さんが持ち込んできたのですが、「どちらも低音が出ない!ビスコロイドの量が違う!」との事でしたが・・・写真左上の右はリーコーン暦あり!左はオリジナル状態・・・ただビスコロイドが多くホコリを吸着し硬くなり垂れて来ています。問題は右のユニットビスコロイド?では無さそう?!調べてみると黒のラッカーが塗ってありました!これも硬化し低音が出ない原因に・・・。写真右のセンターキャップ周りの接着剤の仕事から見て素人さんが補修部品を使いリコーンしたようです。しかしその中にはビスコロイドは付属していないので・・・ラッカーを塗ったのでしょう!難でもいいから塗ればいいって物じゃなんですよ!