グッドデザインカンパニー代表の水野学さんの本です。
「センス」というものを、非常に論理的で分かりやすく説明してある良書でした。
最初に「センス」というものの定義から入るのですが、
センスとは、数値化できない事象を最適化することである
とのことです。
この時点では、少し論理的過ぎるとこもあるんですが読み込んでくと納得できます。
なんとなく、ふわふわして抽象的な「かっこよさ」とか「かわいさ」なんかを表現することも、
きちんとした論理的な構築で行なうこと。
そして、それには膨大なバックボーンとしての「知識」が必要とのこと。
直感的に判断してるって本人が思ってることにも、その背景に自覚、無自覚問わず蓄えた「知識」があるからこそアウトプットができるというプロセスです。
特になるほどと思ったこととして、「普通」をきちんと知識として持つこと。
それによって、それと比べて「高級」とか「とんがったもの」とかのふり幅を作ることが出来、
論理に関しての一貫性が生まれるってことは実践可能なコツだと感じました。
この本自体が、別にデザイナーさんに向けての本ではなく、
一般的なビジネスパーソン向けということなんですが、
対人関係のある仕事(それ以外のことは仕事では無い気もしますが・・・)には
なにがしかの「センス」というものが求められるような気もします。
特に「空間づくり」何かはまさにこの「センス」の集大成のようなもの。
オレ、ワタシにはセンスがない!!!
ってお嘆きの方にこそ、手にとっていただけると良い本だと思います。
参考になりましたら幸いです。
いろいろなサイン・ディスプレイ扱ってます。