コントラスト〜色の明るさを意識する | SP館のブログ 空間づくりのおてつだい

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色の明るさの差コントラストです。
コントラストが強い、大きい取り合わせほど目立ち、
コントラストが弱く、小さい取り合わせだと一体化して目たたなくなります。
この概念をきちんと踏まえてないと、目立たせたい情報が埋没して結果として目だたなくなってしまったりと・・・。
自己反省も踏まえて整理してみます。


■コントラストを調整する理由

色という側面でみると、コントラストは明度の差ということになります。
この「明度」は立体感をコントロールする属性でもあります。

たとえば下のように、いくつかの正方形に同じ色を与え、中心に向かって明度を下げます。
すると、明度の低い側がへっこんで、高い側がせり出したように見えてくるはずです。

これがコントラストの特性です。
同じ色を使いながらコントラストに差がある色を隣り合わせに使うと、自然と前景と背景という関係を感じさせます。
また、コントラストを強くすることによって、より前景のものが手前にせまってくる感じとなり、強くメッセージ性を出したいものに使用すればいいことになります。



■役割の違いをあらわす。

ポスターにしても、印刷物にしても、デジタルコンテンツやWEBページにしても、このコントラストで見せたい情報をコントロールすることは、構成上の読みやすさという点では必須のこと。
ただし、単純に高く保っておけばいいというわけではありません。

まず一つのポイントとしては、あらかじめ色彩計画を立てておくこと。
その情報の持つイメージのバランスによって、メインカラーやサブカラーを決めたり、単一の色彩でいくか、カラフルな感じでいくかを決める。
そのあとに、コントラストによる情報の優先順位を決めていくことになります。

色彩の中で、赤や黄色などの注意喚起色でポイントを置いたところに、さらにコントラストでの強調をおけば、情報の強弱のルールがぐちゃぐちゃになります。


そういった場合は、あえて同一のトーンでいくか、色彩の色数を絞って、明暗でいくかのどちらかに絞ったほうがデザインとして分かりやすいものになります。


このように、ひとつひとつの情報の持つ役割を意識しながら、こうやって色をコントロールしていくということも大事なことですね。


参考になりましたら幸いです。
いろいろなサイン・ディスプレイ扱ってます。