年老いても友人 | 日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

選りすぐりの日本酒や元気の素・甘酒で、疲れた心を休めてほしい。。。そんな願いを込めて2018年12月にオープンしました。
まだまだ赤ちゃんの店なので、皆さまから育てていただけるとありがたいです。

母の友人のお見舞いに行きました。
母が77歳で、その友人は78歳です。
内臓も足腰もかなり弱って、何度も転んで、数度目の入院です。


母の友人は、結婚をしていなくて子どももいません。

母が、その友人を自分のことのように心配し、見舞う姿。
その母を、病院のベッドの上から心配する、その友人の姿。(母は車椅子で自分でできることに制限があります)

そんな姿を近くで見ながら、
友達の存在って、本当に大きいんだなぁとしみじみ思いました。

友達っていうのは、いい時にだけすり寄ってくる人ではなく、いい時も悪い時も、変わらない態度で接してくれる、そんな人です。

私には、そんな友達が何人いるでしょうか?
あなたには、そういう友達が、何人いますか?



14年ほど前、私が店を出したと知った途端、お金を貸してくれと言ってきた知人が数名いました。
店を出したからって、裕福になったわけではないのに・・・
私はその知人たちと、今までいったいどんな付き合い方をしていたのだろうと、少し反省しました。
そして・・・なんだかとても悲しくなりました。


それに反して、口蹄疫や鳥インフルエンザで経営が苦しくなった時、それまであまり交流のなかった知人に、どんなに応援してもらったことか。
また、数年前に私が大きな病気と手術をしたときには、たくさんの仲間たちが心配して励ましてくれました。

人は、弱い立場に立たされたときほど、人の温かさを感じとることができます。


「人の心ほど、移ろいやすいものはない、しかし、同時に、いつの日も変わらず最も信頼できるのも、人の心なのだ」
白駒妃登美さんの『感動する!日本史』からの一節です。


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今の素敵な仲間たちと、
同じように歳を重ね、
同じように老人になって、
それでも同じように一緒に笑って泣いて励まし合って、
そうなっているといいな・・・