「ねぇ暁海ちゃん、いざってときは、誰になんて言われようと好きなことをしなさいね。怖いのは、えいって飛び越えるその一瞬だけよ。飛び越えたら、あとはもう自由なの」(凪良ゆう著『汝、星のごとく』より)
ヤングケアラーって言葉、知っていますか?
厚生労働省ヤングケアラーについて 「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものこと。
この小説に出てくる恋人たちは、母親に精神的に寄りかかられ、自分のしたいことをしたいと言えずに、いろんなことを我慢して成長していきます。
主人公の二人の母親たちは、誰かに依存しなくては生きていけない性質の人たちでした。
たった一人の親だから、どんなにお荷物だと思っても捨てることができず苦しんで成長していく二人…
でもね、誰かに依存して生きていく人生って、とても不自由です。
そして、大切な我が子の人生まで狂わせてしまうこともある。
「自分で自分を養える、それは人が生きていく上での最低限の武器です。結婚や出産という環境の変化に伴って一時的にしまってもいい。でもいつでも取り出せるよう、メンテはしておくべきでしょうね。いざとなれば闘える。どこにでも飛び立てる。独身だろうが結婚していようが、その準備があるかないかで人生がちがってきます」(凪良ゆう著『汝、星のごとく』より)
誰かに依存せず、自分で自分を養うことの大切さをこの小説では伝えています。
自分で自分を養うっていうのは、自分の人生に責任をもつということだと私は思います。
あなたの人生はあなたのもの。
親のためにあるんじゃない。
他の誰かのためにあるんじゃない。
噂話とか人の評価とかも、あなたの人生に何も責任持ってくれない。
思い切って断ち切らなきゃいけないこともあるんです。
だからね、怖いのはえいって飛び越えるその一瞬だけ。
2023年、成人式を迎えた若者たち。
どうぞ、自分を養うことができる人生を送ってください。
自分の人生に責任をもって、どうか自由に大きく羽ばたいてください。
失敗してもいい。辛いこともいっぱいあると思う。
でも、自分にしか送れない人生を、ぜひ楽しんでください
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