①って、シリーズ化する気満々でしょ?

Yくん、それぐらいパンチのあるキャラなのですパンダパンチ

 

くりくり坊主にした形のよい頭

わんぱくそうだけど笑顔の魅力的な顔立ち

ランニングシャツから出したムチムチの肩

全身から赤ちゃんのような生気があふれていますキラキラ

 

Yくんはその曜日の1番の生徒さんで、ぷりっぷりした歩き方で教室に入ってきてくれますあはは

 

私のほうに近づいてくると、そのぷりぷりがかわいくて、ついつぶやいてしまいました。

 

「ほんまかわいいなぁハート しゃべらんかったら。

「え?なんて?」

「ううん。なんでもないよぷ

 

だってね、

「ここに気を付けてもう一回弾いてこども女の子」って言うと、

「え~、もう弾いたやん!いじめやーえーっと」とか言うんですよ。

 

「なんでやねん!先生がいじめられてるんやんQueenly」と返すとにっこり笑ってくれるのですがあせあせっ

 

そんなこんなでレッスンを進めていくと、

今日は何かいつもと様子が違う。

 

Yくん

「ここはどう弾いたらいいんですか?」

「次は何をするんですか?」

 

私「今日はなんでそんなしゃべり方やねん?」

 

ははーん・・

「しゃべらんかったら」と言ったことを気にしてるんだな。

 

それで一生懸命慣れない言葉づかいでしゃべるなんて。

 

かわいすぎるやろ!

 

ちょっとかわいそうだけど、日頃のリベンジちょっとできたかなかお

 

「毎日練習メニュー」を続けてくれてるTちゃん。

 

毎回連絡ノートに私が一週間分の練習メニューを作ってるのですが、

「今日は先生なんにもせんでいいねん。」と

これを見せてくれました⇓

 

お母さまが、『最近「毎日練習メニュー」飽きてきたみたいやから』と、練習カレンダーを作ってくださったそうですきらきら

 

ちょっと目先が変わるだけでも、モチベーションが違ってくることありますよね。

 

毎日練習できているにもかかわらずTちゃんの気持ちの変化に気づいてくださる関心の高さもすごいのですが、

気づいて「しっかり練習しなさい!」と言うのではないのですね。

 

今までおうちでの練習についていろいろ悩んで乗り越えてきたTちゃんとお母さまだからこそのナイスアシスト!⚽彡

 

今回に限らず、私の「毎日練習メニュー」のおまけとして、

「父の日にお父さんに「ありがとう」を弾いてあげたら?」

「妹ちゃんの好きな歌を、Tちゃんの伴奏で家族みんなで歌いましょう!」

と書いてくださるなど、

 

Tちゃんの連絡ノートは、ご家族の

 

ぴん感度高く関心を持ちながらも

ぴんTちゃんの自主性を尊重し

ぴん温かく応援する気持ち

ぴん上手になっていくことを喜ぶ気持ち

ぴんそれらを活かすアイデア

 

があふれるノートですお花

 

そして、それを連絡ノートに書いてくださることで、Tちゃんとお母さまと私と3人が共有できることもポイントです。

 

おうちでのピアノ練習に悩まれているお母さま方のご参考になるのではないでしょうかにこ

 

「多いふんぷんぷん

家族Aに叱られました( ̄▽ ̄;)

 

駆けつけると、こんなことに。

 

レッスンが終わると、ピアノの鍵盤の端がこうなるわけです。

ピアノ弾く前にいつも片づけてくれてたのねくま

 

家族A「こんなに要る?」

 

はさみ、インクスタンプ、ホワイトボードマーカー各1(あー、使った使った。)

ボールペン3本(3回も使った記憶ない。)

シャーペン3本(これはわかる。)

鉛筆1本(シャーペンが使いにくい子もいるしね。)

消しゴム6個(お、ほかのはどこに?)

 

そして、常に使っている4色フリクションがない。

 

4色フリクションがあれば、

ほかには何もいらないって

思ってた―

 

現実は無かった時と何も変わらず・・・。

 

でも、小さい子に4色フリクションは人気♪

私が楽譜に注意してほしいことを書き込もうとすると、「書く♪」とこのペン使いたさに自分で書いてくれる。

書いてくれてるわずかな間も時間を無駄にしないように連絡ノートを書こうとすると、別のペンが必要になる、というわけです。

 

いやいや、わかってますよ、言い訳だって。

 

 

「つかったら、かたづける。」

 

 

つかったら、かたづける!!

 

 

 

 

できる気がしない・・・くま

キーボードで練習していたYくんのおうちに、ピアノが来ました。

 

お母さまは、Yくんが喜んで一日に何度もピアノに向かって練習していることを知らせてくださいました。

 

ところがレッスンの当日、お母さまから今度はこんなご連絡を頂きました。

 

「『その曲続きも弾いて。』と頼むと、『ピアノの鍵盤重いから、一回でもすごい疲れるんやでこども男の子』と泣きながら怒られました。」と…。

 

 

 

「その時やりたいことしかやらないYくん」に、無駄な力の入らない音の出し方を教えるのは今しかない!と思いました。

 

その日のレッスン開始まで1時間ほどしかありません。

 

話だけでやろうとしたり今やってる教材に話を盛り込んでも、Yくんに届かないのは目に見えています。

今のYくんにピッタリな教材はないかとテキストを片っ端から引っ張り出して教え方をシミュレーションしてみましたが、うまくいきそうなのが見つかりません。

 

あーーーもう作ろっ!

 

レッスンが始まり、Yくんが来ました。


 

「うちにピアノ来たで赤ちゃん(この鍵盤)軽っ♪」

「よかったなぁこども女の子でも疲れるんやろ?」

「何これ?」


ジャーンキラキラ


「つかれない ひきかた」


標題にYくんの目がパッと輝きました。

すぐに成果が実感できることではないので、ひとつクリアするごとにシールを貼るカードもあげました。

 

やるとなったらどんどんやるYくんです。

練習してきた発表会の曲もそっちのけ。


でもそれでいいんです。1日も早く正しい音の出し方で練習できるようになったほうが。

 

その日はレベル1⑤までしか作れてなかったけど、続きも楽しみにしといてね!

 

 

 

こんなふうに、リアルタイムで生徒さんひとりひとりのモチベーションを活かせるような教材を作ることはよくあります(⌒∇⌒)

(やっぱり行き当たりばったり?)

 

ほかのお母さま方も、おうちでの様子、ぜひお知らせくださいね。

レッスンで活かせる大きなチャンスになることがあるのでグー

 

宿題の曲を開くと同時に、

「ここ、強く弾いていい?」

と尋ねてくれたTちゃん。

 

理由を聞くと、

「弾いてたら、そうなってしまうから」

ということでした。

 

ははーんaya

「音がだんだん上がってるところは、だんだん強くして盛り上がる」ように、

今までいろんな曲でやったことが身についてるんやね!

Tちゃんすごい。

 

だけど、この曲はどうかな?

 

・だんだん強くする。

・だんだん弱くする。

 

私とTちゃんで両方を弾いて聴き比べて、どちらがこの曲の感じに合ってるか、相談しました。

結果、「楽譜通りのほうが合ってる」ということになり、それで練習してもらうことになりましたキラキラ2

 

 

ですが、もしTちゃんが、「このほうが一つの音楽を完成させる上で自分のイメージにピッタリ合う」という理由で強く弾きたいと思うなら、それを否定するつもりはありませんでした。

機械的な演奏をするよりは、自分の感性で表現することを大事にしてほしいからです。

今は強く弾いてもいつか、「ブルクミュラーさんは、どんな気持ちでこの曲を作ったか」興味を持った時、dimin.と書かれている意味を考えてもらえたらいいと思います。

 

 

 

今回の場合はあてはまらないと思うので余談ですが、

 

私は作曲する立場から「楽譜にPPと書かれてるからといって、必ずしも作曲者がPPで弾いてほしいと思ってるとは限らない」と思っていますきゃ

 

作曲する時、例えば「P(弱く)ぐらいで弾いてほしいけど、Pって書いてても前後のつながりでmp (少し弱く)でしか弾いてくれないだろうからPP(とても弱く)って書いとこう」と思うことがあります。

 

偉大な作曲家の楽譜を見ても、「ここにf強くって書いてるけど、ここはだんだん強くして本当に強くするのは2拍あとからだろうな」と思うこともあります。

 

できるだけ正確に演奏者に伝わるよう、自然とかけ引きしながら書いてると思うのです。

 

なので、ものさしで測ったような解釈ではなく、自分の感性を大事に、楽譜に書かれてることを理解できる範囲で取り入れていけば、一番作曲者の意図に近いかな、と思います。

 

「いやいや絶対ここはこれで!」という場合も多いですけどねウインク