
国立のパステル作家マリンカです。
私には 21歳の息子と19歳の娘がいる。
もう子育ても ほんのちょっとで終わり。
最近「楽な子育てができますよ~」という
うたい文句の講座を見かけた。
20年近くに及ぶ自分の子育て
「楽をしよう」と思ったことは
あまりなく・・・
そりゃね
お昼寝したい!とか
誰かにあずかってもらってショッピングしたい!とか
思ったことはありますよ。
私は自分の実家も主人の実家も
頼れなかった。
(親が年だったので)
娘を産んだ時は
実家には行かず、病院からまっすぐ自宅に戻った。
戻ったその日から家事と子育てが一気に押し寄せた。
今振り返っても、本当に大変だったな~と思う。
人ひとり 大人になれるよう
育てるのは 大げさではなく「命がけ」なのだ。
人間だけなんじゃないかな
「子育て楽をしよう」なんて思うのは。
きつねや鳥や自然界の動物の子育てを
見習うほうがまし。
幼少期から時間をかけて
親子の信頼関係を築かなければ
嵐のような思春期を乗り越えることは
難しくなる。
子供はお母さんが大好きだ。
私だってそうだった。
母親に嫌われたくないのだ。
嫌われたら 生きていけないことを
本能で悟っている。
ありのままの自分を
母親に愛して欲しいと願っている。
ありのままの我が子を愛することは
簡単なようで とても難しい。
子供に対する「期待」が親にはあるからだ。
理想があるからだ。
子供が母親の期待を裏切ってしまったとき
母の顔には「失望」の表情が必ず浮かぶ。
それを子供はちゃんと見ている。
お母さんにほめて欲しい
お母さんには優しくして欲しい。
子供はそう思っている。
すると子供は お母さんの期待に沿うように
行動するようになる。
幼少のころはそれでもうまくいく。
子供が寛大だからだ。
母親がまちがっていても
許してくれる。
子供に自我が芽生えるまではね。
成長期にはいって
体と心の成長がちぐはぐになってくると
その寛大さを持ち続けることができなくなる。
このときに どれだけ親子に信頼関係が
築けているか?が試される。
子供は自分の本当の気持ちを
親に伝えることができる?
どんな自分でも母親が自分を受け止めてくれることが
わかっていれば それができる。
子供ができるようになるまで「待つ」という
膨大な時間と忍耐を費やして
ムダとも思えるようなこともすべて見守って
信頼関係は築ける。

人生の諸先輩で「子育て楽だったわ」という方は
子供を100%信頼しきっている人だ。
信頼して待てる人だ。
楽をしているひとではない。
子育てで「忍耐して待つ」ことは
決して楽ではないのだ。
「楽な子育て」ではなく
「子供との時間を大切にする子育て」の
講座があればいいと思う。
子供はやがて大人になり
親元から巣立っていく。
共有する時間は 長いようで短いのだから。



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