私たちはこの世で得たものは、永遠に自分のものになると思っています。だから、この世のものに目が行き、お金があったら、次は何が欲しいと考えます。
でも、生きている時にどんなものを得たとしても、死んでゆく時には置いてゆかなければなりません。
それが本当に分かったならば、この世、どんなものを得たとしても、空しい気持ちになります。
人生とは死を意識するかどうかで大きく変わる。
死を意識すると、置いてゆくものを求めることは意味がないと知らされます。
では、その真実が知らされたとして、残された時間をどんなことにかけたらいいのでしょうか?
それは一番は残るものにかけることです。
では、何が残るのでしょうか?
それはこの自分の心が残ります。だから、この心を温かくすることに時間をかけることが意味のあることだと思うようになります。
心を温かくするにはどうしたらいいか?
それは自分の目の前にあるものを大事にすることです。
私たちは物や人に囲まれて生活しています。その物ならば、物に心があると思って、物が喜ぶように使うことです。また、人ならば、一緒にいる人が幸せな気持ちになるように過ごすことです。
私たちは自分のことばかり考えて生きていますが、それをいつも周りに対して気を配り、温かい気持ちを向けてゆく。
それが結局、自分の心を温かくしてゆくのです。
幸せは自分の心に目を向け、心からどんな思いを起こすかで決まる。
いつも温かい心を起こして生きてゆきたいものです。