私たちは思い込みの世界の中を生きている。その世界の中ではあらゆるものに我をつけて、世界や自分を固定しているので、実際の時間は流れているのに、自分の中では今のまま、いつまでも生きてゆけると思っています。
だから、どんなに時間を無駄にしても、無駄だと思わず、楽しく時間を過ごすことができる。
例えば、子供が時間ができるとスマホを見ておれるのも、まだまだ時間があると思っているから、これから無限に生きられると思って、どんなに欲に流れていても、それが不毛だと思わない。
そして、そのまま欲に流れることを楽しみとしながら、死ぬまで不毛な時間を続けてゆく。
思い込みの世界を離れてこそ、現実の時間を感じるようになる。人生に限りがあると知らされる。
そこからが本当の人生の始まりなのです。