仏教では、こうしたらこうなるだろうと計らうことを自力と言います。
そして、自力があると正しい智慧は得られないと教えられます。
なぜなら、自分はこうしているのだから、こうなるだろうと自分で思い込んでいるので、自分の思い通りの現実がやってくるだろうと、自分の思いの通りに現実を見よう見ようとして、正しく現実を見れないからです。
それによって現実は明らかに自分の思いと違っていても、それを認めることができずに、もっと頑張ればとか、もっとお金をかければ、自分の思い通りの結果が得られるだろうと思ってしまうのです。
幸せになるには、なるべく計らいを捨てて、世界を見ることが大切です。
正しく見ることで、今自分が何をしたらいいかも分かり、幸せに向かって進むことができるからです。
自分の思いを通すだけでは幸せにはなれない。立ち止まって世界を見る心の余裕も必要ですね。