仏教とはこの世にある真実を教えられたもの。私たちはこの真実が分からないから正しい智慧を体得できず、間違った判断をして、苦しんでいます。
例えば、生きていて、苦しいなと感じたならば、それは苦しみの原因は自分の間違った思想にあり、それを正してゆかなければなりません。
しかし、多くの人は今苦しくても、それに耐えて頑張ってゆけば、未来楽になると考えてしまうのです。
でも、今の苦しみは今までの間違った種まきによって生み出されたものであり、それをこれからも続けていても苦しみは余計深くなるだけで楽になることはありません。
それなのに、私たちには自分が今までやってきたことが正しかったんだと思いたい心があり、それをどうしても、続けてしまうのです。
このように真実は現実となってやってくるので、それを通して自分の生き方を反省してゆく。
そして、幸せになるように種を蒔いてゆくのが仏教の教えなのです。
だから、仏教は何かの教えを思い込むのではなく、世界を正しく見ることが大切。
そこからしか、正しい智慧は得られないものなのです。