真実は心に逆らう。私たちは真実を見ないように見ないように生きている。
それは例えば死ぬという真実ならば、私たちは死なないことを前提に生きているからです。
死なないと思っているからこそ、色々なものに執着して自分のものにすることに喜びを感じます。
考えてみたら、私たちの人生は何か価値のあるものを自分のものにする為に生きていると言っていい。
でも、それが死という真実が見えると空しくなる。
だから、私たちは真実を見ないように生きている。
それで生きている間は自分の人生に意味があると思って生きています。
真実は自分の今までの生き方を否定する。
私たちは今までの生き方は正しかったと思いたいものです。
でも、私たちは真実を知らないから生きる方向を間違えている。そのことに臨終になって気づきます。
人生とは真実を知らなければ、後悔しかないのだなと思いました。