私たちは当たり前の日常がいつまでも続いてゆくと思っています。だからこそ、一緒にいるのが当たり前だと思っているから大事にしない。
それよりも外の人を大事にします。
でも、何かのことで、傍にいる人がいなくなると、何で一緒にいる時にもっと大事にしなかったのだろうと後悔します。
私たちは迷っています。
本当に大事にしなければならない人には雑に扱い。大事にしなくてもいい人には気を遣い、優先する。
でも、そんな優先している人は、簡単に自分から離れていってしまうのです。
そして、今まで雑に扱ってきた家族だけが最後に残る。
それでも、家族が自分にとって大事な存在なんだと気づかないものが人間なんですね。
だから、大事な家族に目を向けることなく、外の人ばかりに気を遣う。
そうして、やがて家族からも見捨てられるのです。
家族は有難い。それは大事にできていなくても、なかなか離れることはないからです。
でも、それを当たり前だと思うと、家族からも見捨てられることになる。
そして、孤独になる。
そこで自分の今までの人生を振り返ることができたならば、自分の人生何だったのだろうかと思うのですが、多くの人はそんな惨めな人生だと思いたくはないので、強かって、一人は気が楽だと思って暮らしてゆく。
考えてみると、人間というのは、自分の本当の心には目を向けず、生きてしまうのだなと思います。
本当は寂しくて、人を求めながら、孤独でいいんだと思ってしまう。
本当の心に気づかないから、大事なものを失ったのだということにも気づかないのだなと思いました。
悲しい限りです。