死を意識することは、自分の人生にとって何が大切であるか変わることでもあります。
多くの人は人生の多くの時間をお金を稼ぐことに使っています。そして、必要以上のお金を手に入れても、いつか使うからと思って貯めておこうとします。
それでお金が増えてゆくことに喜びを感じるのです。
しかし、死を意識した時に感じることは、この世何を手に入れても、最後死んでゆく時には失うということです。
そして、すべてを失うと分かった時、多くの人は自分の人生は何だったのだろうかと思うのです。
失うものの為に生きてきた人生ほど虚しいものはありません。
死を意識するとは、今までの自分の人生は虚しいものであったと知らされる時でもあるのです。
そして、これからの人生は本当に残るものの為に生きてゆきたいと思うようになります。
それが心です。
心こそ私たちが本当に大事にしなければならないものであり、みんな大事にすることなく、放ったらかしにしているものでもあります。
心に目を向けて、温かい心、優しい心を出してゆこうと思うようになる。
それが死を意識するということなのです。