私たちは小さい時から悪いことはしてはならない、善いことをしなさいと教えられます。
そのせいかも知れませんが、自分の中に悪は絶対にやってはいけないものだという考えにとらわれる人がいます。
そして、ちょっとの悪であっても、人からこんなことをしたでしょうと言われると、私はそんなことしてませんと怒りを起こし反発します。
つまり、悪いことをしてはならないと思っているので、実際に悪いことをしていても、自分の中で認めることができず、反発してしまうのです。
しかし、どんなに私は悪くないと反発しても、誰よりも、その悪をやったのを知っているものが自分だから、自分の心の中であなたはこんな悪いことをやったんだぞという声なき声が迫ってきます。
だから、自分には嘘がつけないのです。
そして、人からちょっと言われただけで責められたと感じて、怒りを起こしてしまうのです。
悪はもちろんやらない方がいい。でも、やってはならないという気持ちが強すぎると、返って、もっと恐ろしい罪悪を造り、自分を苦しめることになるのだと思いました。